気仙沼市を揺るがす巨大海岸堤防計画、被災地住民を翻弄

気仙沼市を揺るがす巨大海岸堤防計画、被災地住民を翻弄

東日本大震災による大津波で、4割近い住宅が全壊、大規模半壊または半壊の被害を受けた宮城県気仙沼市--。600年に一度とされる東日本大震災クラスの津波被害をゼロにすることは不可能だとする一方、明治三陸大津波級の100年に一度の津波から町を守ることを目的とした巨大海岸堤防(防潮堤)の建設計画が持ち上がっている。

震災前に気仙沼市内でも有数の海水浴場としてにぎわいを見せていた大谷(おおや)海岸。津波情報表示板の上に、新たに建設が計画されている海岸堤防の高さを示す看板(写真)が設置されたのは最近のことだ。「計画堤防高さ T.P.+9・8m 高さはここまで」と書かれた看板が、訪れた者を眼下に見下ろしている。

「T.P.」とは東京湾平均海面(Tokyo Peil)の略で、同海面を基点に9・8メートルの高さにあることを意味する。表示板が設置されている地盤からは6・1メートルの高さだ。

しかし、3階建てビルの屋上に匹敵する表示板の高さまで堤防が築き上げられると、今までのように海を眺めることはできなくなる。


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