ニトリ、前人未踏の「30年連続増益」に挑む

似鳥会長「消費税の再増税は1、2年延びる」

プランタン銀座に出店している店舗の内観(撮影:今井康一)

30年連続の増収増益を目指す――。家具チェーン最大手のニトリホールディングスは3月28日の決算発表で、2017年2月期に未踏の領域である連続記録更新に挑む方針を示した。

ニトリの2016年2月期は売上高が前期比9.8%増の4581億円、営業利益が同10.2%増の730億円と絶好調。2017年2月期も好調を維持し、売上高5000億円、営業利益790億円と引き続き過去最高の業績を見込む。

好調な要因は、商品のリニューアルと店舗エリアの拡大によって客層の幅が広がっていることが大きい。商品では「安さを維持しつつ高機能商品を取り入れた」と似鳥昭雄会長が話すように、積極的な商品入れ替えを実施している。単に価格を引き上げるのではなく、得意とする自社開発・製造によって、たとえばコイルなども一から見直して対応。10万円以上のソファも店頭に並べるなど高単価商品へのシフトを強めている。

客単価と客数がそろって伸びる

同社は2008年のリーマンショック後から値下げを連発するなど、低価格を武器に成長してきたが、戦略を転換。似鳥会長はかねて「中の上ぐらいの商品開発を増やし、年収200~500万円ぐらいに偏った顧客を800万円ぐらいまで引き上げている」と東洋経済に語っている。そうした効果もあり、客単価は2016年2月期に前期比1.2%増と4年連続で前年を超過している。一方で客数は減っていたが、2016年2月期は5年ぶりに前期比2.0%増と上昇。客単価、客数ともに上昇する好循環となり、既存店売上高を押し上げている状況だ。

客数を戻しているのがヒット商品の数々だ。機能を高めたベッドマットレスのNスリープ「プレミアム」シリーズは23万本を販売。2016年はさらに改良を加え、30万本を狙うという。また「ニトリスタジオ」というブランドでは顧客の要望にこたえてベッドを135のパターンから選択できることが好評を博しており、今年度はさらにパターンを拡充する。似鳥会長は「マットなどが売り上げを牽引している。保温力が高いNウォームシリーズも順調に推移している」と話した。キッチン回りでも、保温性が高くそのままテーブルにも置ける「スキレット鍋」(498円)が雑誌に取り上げられたこともあり、約50万個を売るヒット商品となっている。

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