マツダ「MX-5 RF」流麗なスポーツカーの正体 4代目ロードスターにはこんな姿もある

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驚くことに、550☓400☓220mmのキャリーオン・バッグを2個重ねて積むことができる。全長☓全幅=3915☓1735mmはソフトトップ・モデルと同じだが、全高が+5mmの1245mmとなる。

ハードトップ化による「走りへの影響」は?

10km/h以下なら、ボタンひとつで走行中の開閉も可能

オープンエアの開放感は保たれると予想できるが、ハードトップ化によって最も気になるのは、走りへの影響だ。こと、重量増加については、公式発表では触れられていない。ただ、3代目におけるソフトトップとハードトップによる重量差が40kg程度だったことを鑑みると、リアルーフの形状が少し大きくなっていることを考慮しても、その程度の重量増加に留められていると予想される。それでも3代目と比べて、4代目では約100kgもの軽量化が施されているため、このクルマが本来持っている軽快感は保たれていることに期待したい。

今回、ニューヨークショーで発表されたのは北米仕様ながら、心臓部のエンジンは排気量2Lユニットで、日本でも同じ2Lエンジンを採用する。組み合わされるトランスミッションは、6速MTまたは6速ATとなる。

そもそも、「MX-5」は「走る歓び」を重視し、コンパクトで軽量な設計がセリングポイントであり、ルーフもソフトトップを基本に設計されているが、一方で誰もが条件の整ったガレージがあるわけではない。だからこそ、3代目「MX-5」の販売台数のうち、約半数のユーザーがハードトップを選択していたのもうなずける。実際、ハードトップを選択して多少の重量増加となったとしても、オープンエアの楽しみを得ることの歓びの大きさには代えがたい。

また、ステアリング・フィールの確かさに定評のある電動パワーステアリングとサスペンションは、「RF」専用にチューニングが施されており、軽快さは保ちつつも、より落ち着いた上質な乗り心地を目指したという。同時に、静粛性にも心を砕いており、吸音効果のあるヘッドライナーをフロントルーフとミドルルーフの内側に、遮音材をホイールハウスに採用して、ルーフを上げたときの快適性を高めている。このあたりは、開発者の山本修弘氏が、ソフトトップと「RF」に異なる性格を与えたことは想像に難くない。

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