ポーラ「THREE」の仕掛人が最後に挑むこと

世界で通じる日本発ブランドを作る

ポーラ・オルビスの化粧品ブランド「THREE」を統括するアクロの石橋寧社長。「2020年までに10カ国には進出したい」と語る

「在庫がある色で良いから、ください」――。百貨店の化粧品売り場では、THREE(スリー)の商品が店頭にあるものから売れていく。

売れ筋はアイメイク商品「ウイスパーグロスフォーアイ」だ。今年1月に発売したところ、わずか1カ月で、3カ月分の在庫を売り切ってしまった。ほかにも、オイルクレンジングやリップグロスなど、多くの看板商品を抱えている。

メインターゲットは、働く20代後半〜30代前半の女性だ。国産原料にこだわったオーガニックスキンケア用品と、モードな印象のメイク商品がそれぞれ人気を集めており、女優やモデルといった美容通の愛用者も多い。

転職組が作ったTHREEというブランド

THREEを展開するのは、化粧品大手のポーラ・オルビスホールディングスだ。同社の2015年12月期は、売上高2147億円(前年同期比8.4%増)、営業利益225億円(同27.3%増)、純利益は過去最高を更新するなど絶好調だ。

主力ブランドの「ポーラ」が訪日外国人客(インバウンド)需要を取り込んだことに加えて、THREEが前期比6割増と売上高を急伸させ、営業損益も黒字目前まで改善されたことが効いた。

THREEの仕掛け人が、ポーラオルビスの子会社、アクロ社長の石橋寧(やすし)。現在65歳の石橋は、実はポーラの生え抜きではなく、カネボウ化粧品からの転職組だ。

次ページ石橋に訪れた転機
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
ジリ貧からの脱却<br>リース反攻

リース取扱高は10年で4割減少。伸び悩む設備投資、低迷する利ザヤ、規模拡大の限界…三重苦にあえぎ、かつての市場規模は望めない。リース大手3社トップが語る生き残り策。