【産業天気図・電子部品】受注底入れ鮮明でも曇天続く、本格回復は当面先

予想天気
  09年10月~10年3月    10年4月~9月

 傘は不要だが、どんよりとした天気は当分続くだろう。昨秋以降、客先の急激な在庫調整に飲まれ不振に喘いでいた電子部品業界だが、ここにきてデジタル家電など最終製品の販売が上向いてきた。ただ、今後高水準の伸びを見せるかは不透明な情勢だ。業界の天気は2009年度後半については前回の「曇り」を継続、10度前半も「曇り」とする。

電子部品業界は受注の底入れ感を鮮明にしている。京セラ<6971>や村田製作所<6981>、日本電産<6594>など大手各社は、4~6月の受注が1~3月を上回った。中国需要が牽引し、薄型テレビや高機能携帯電話が増加。低価格ノートパソコン「ネットブック」の市場も拡大している。

たとえば高機能携帯電話には、セラミックコンデンサーが300個以上、表面波フィルタも10個以上搭載されているため(一般的なケース)、これらの販売が伸びれば電子部品の受注増に直結するのだ。

つれて、各社の工場稼働率も回復基調にある。京セラでは電子部品工場稼働率が、3月末の65%から6月末には約80%にまで回復。村田製作所でも3月末に45%にまで落ち込んでいた全工場の稼働率が6月末には約70%程度にまで上向いた。さらに9月末には全体で85%、コンデンサー工場で90%に戻る公算だ。

日本電産にいたっては主力のHDD用モーターが急ピッチで回復していることから、同製品の工場がフル稼働状態にあるようだ。「供給できるかどうか不安があるほど」と、同社の永守重信社長は語っている。

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