「したい事がわからない病」を治す唯一の方法 ひとつの行動がすべてを変えていく

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勉強でも仕事でもそうですが、ある場所や分野でダメだった人が、ほかの場所や分野で開花するというケースは多々あります。ですから、要は自分に合った環境を自分で探せるか否かの勝負なのです。だからこそ、思い切って環境を変えてみるということも、時には大切なわけです。

おカネがかかるとは言っても、それは短期的な理由です。むしろ今までと何も変わらず単に大学に行くだけでは、学費がそのあとに何も残らない消費的なおカネの使い方になってしまう危険すらもあります。

そうではなく、追加で生活費などがかかるとしても、より視野が開けるような環境に身を置き、これからの人生を充実させることができれば、将来の成長のための投資的なおカネの使い方になるわけですから、そこには追加でおカネを使うことへの合理性があります。

行動力を発揮しよう

若い今だからこそ、行動力を発揮するべきです。「県外に行ってみたら楽しそう」というその感覚に従って行動をしてみましょう。楽しそうなのは、直感的に今までと違う何かを経験できそうだと思っているからです。

仮に環境を変えてみても、やりたいことが見つからないのであれば、見つからない理由はほかにあるのだと気づくはずですから、やはり何かしらの学びは見込めるわけです。

本連載でも何度か述べていますが、若いということは、将来、誰にでも、何にでもなれるということです。そして、その選択肢を増やせるか否かは、ひとえに現在のご自身の行動にかかっています。将来とは現在の積み重ねでしかありませんので。

荒木さんがご自身を変えるための行動を起こされ、立派な大人に成長することを応援しております。
 

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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