ただし「工場」といっても、そこは遊園地。食品や服飾など各工場内で製造工程を辿れる乗り物に乗れば、ジェットコースターばりの激しい揺れが待ち受ける。ここがキッザニアなど、既存の職業体験施設との大きな違いだ。
「あくまで入り口はエンタテインメント。その上で学びと遊びのバランスを工夫した」と、「グッジョバ!!」立ち上げ責任者の曽原俊雄氏は話す。
成否のカギ握る「バランス」
成否のカギも、この「バランス」の具合が握りそうだ。学びに偏りすぎれば、祖父母、親子世代の客層は取り込めても、遊びが目的の成人カップルらは足が遠くなる。
そうならないよう、ジェットコースターなどの遊びを取り入れた格好だが、結局絶叫マシンと同じと見なされれば、祖父母世代には魅力的と映らない可能性もある。
新エリア開設に合わせ、よみうりランドは大胆な値上げを発表した。1日乗り放題のワンデーパスを4000円から5400円(大人1名の場合)へと値上げする。
100億円投資を回収するには、それだけ値上げしても、客数を伸ばし続けるしかない。老舗遊園地が社運を託したプロジェクトは、「遊び」と「学び」が一石二鳥と評価されるか、虻蜂取らずに終わるのか――その来場者の評価に懸かっている。
よみうりランド、18日開業の「グッジョバ!!」の中身は?
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遊園地と共通の入園料、もしくはワンデーパスで入園できる
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ファッションファクトリーはワールドと島精機製作所が協力
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館内は洋服工場をイメージしたアトラクションを設けた
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洋服の製造工程を体感できる世界が広がる
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製造工程を行くスピンランナウェイのジェットコースター
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フードファクトリーのスポンサーは日清食品
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U.F.Oの製造工程を体感できるアトラクションが売り
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自分が麺になって製造工程を急流下りで体感できる
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世界に一つだけ「日清焼きそばU.F.O」を作ることもで
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日産自動車がスポンサーの「カーファクトリー」
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館内は近未来の自動車工場をイメージした
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カスタムガレージでは、クルマを製作・試乗できる
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クルマのドリフト体験ができる「スピンドライブ」
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クルマの工作を楽しめる「ドライビングラボ」
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「文具ファクトリー」はコクヨがスポンサー
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テーマはコクヨのロングセラー商品「キャンパスノート」
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館内では製造工程を模した7つのミニゲームで遊べる
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「たまゴロ―」は日本初のボールコースター型施設
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(写真は記者撮影、一部はよみうりランド提供)
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このみ けんた / Kenta Konomi
慶応義塾大学卒業後、PHP研究所を経て東洋経済新報社に入社。電機業界担当記者や『業界地図』編集長を経て、『週刊東洋経済』副編集長として『「食える子」を育てる』『ライフ・シフト実践編』などを担当。2021年秋リリースの「業界地図デジタル」プロジェクトマネジャー、2022年秋より「業界地図」編集長を兼務。
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