トヨタ「クラウン」は、憂鬱を脱したのか

大胆チェンジからの3年を振り返る

2015年には「茜色」「紺碧」「胡桃」などの、日本らしい色合いの12色を設定した

日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた2016年1月の車名別新車販売ランキング(軽自動車を除く)。トヨタ自動車のハイブリッド専用車「プリウス」「アクア」がワンツーフィニッシュを飾り、上位にコンパクトカーや箱型ミニバン、SUV(スポーツ多目的車)などの売れ筋モデルが並ぶ中、高級セダンとして唯一、トップ30車種に食い込んだのがトヨタ「クラウン」(17位、前年同月比5%増の3537台)だ。

日本を代表する高級車「クラウン」

クラウンといえば、1955年から続くトヨタ自動車の看板車種で日本を代表する高級車のひとつ。個人向けだけではなく社用車や公用車、個人タクシー、パトカーなどで幅広く使用されている。2012年12月に登場した現行型は14代目に当たる。最新モデルの車両本体価格は373万~695万円。俳優の豊川悦司さんが登場するTVCMが印象に残っている人も少なくないだろう。

一方で、長らくトヨタにとってクラウンは「絶対に欠かせないが悩ましい」存在でもあった。クラウンの歴史は日本経済の縮図ともいえる。栄華を極めたのはバブル経済の絶頂からほどない1990年。年間販売台数20万台を超えた後は、低落傾向をたどった。モデルチェンジのたびに少し盛り返しても、長期的なトレンドでみれば販売台数は右肩下がり。現行型クラウンが登場する前後の年間販売台数は3万台を割り、ピークから8割以上も減少していた。

かつては乗用車の代名詞だったセダン離れに加えて、最上級グレードの「クラウン マジェスタ」を含めて、トヨタブランドでは最高級車でありながら、トヨタの高級車ブランド「レクサス」とのすみ分けに悩んできた側面などもあった。

その流れを受けて登場した現行型クラウンは、大胆なフロントグリルとともに、クラウンの歴史では久々となる直列4気筒エンジンの投入などで発表当初から話題を集めた。当時は、豊田章男氏がトヨタ自動車社長に就任したことによる社内の変化を象徴するモデルチェンジといわれた。東洋経済オンラインは当時、「トヨタ『クラウン』の憂鬱」(2014年12月25日配信)というタイトルの記事を配信し、100万人以上の読者が読むなど大きな反響を呼んだ。それほど、クラウンは日本の自動車ユーザーの関心が高いブランドでもある。

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