ダリは、あの飴玉のロゴだってデザインした

本当にクリエイティブな人の生き方とは?

ダリは絵画だけでなく多彩な方面でその才能を発揮した(写真:ロイター/アフロ)
人生は一度きりしかない。「お仕着せではないクリエイティブな生き方をしたい!」という願望を持っているビジネスパーソンは多いのではないだろうか。そんな人々を勇気づけて背中を押してくれるのが、先人たちの偉業をまとめた書籍。『「クリエイティブ」の処方箋』(ロッド・ジャドキンス著、島内哲朗訳、フィルムアート社)には、クリエイティブに生きるための発想が、86本の短めの読み物として紹介されている。
東洋経済オンラインでは、86のアイデアのうちのいくつかを紹介していく。第1回は「サルバドール・ダリから学ぶこと」。

 

超現実主義の画家サルバドール・ダリが、「What's my Line(私は誰でしょう)」というアメリカのクイズ番組にゲスト出演したときのこと。有名人で構成される回答者たちが、目隠しのままゲストの職業をあてるという番組だった。

回答者がヒントを求めてゲストに質問をする。しかしこの日に限って、質問するほど回答者の混乱は深まった。何を尋ねてもゲストの答えは「はい、そうです」だったから。「小説家ですか」と問われれば答えは「はい」。3冊のノンフィクション書籍に加えて『隠された顔』という小説を上梓しているのだから。芸能人ですかと尋ねられても答えは「はい」。ダリは様々な舞台芸術を手がけたのだから。

回答者の1人がうんざりして言った。「この人がやらなかったことなんて、ないんじゃないの?」。

クリエイティブであるためには?

クリエイティブな心の持ち主は、自分のまわりに世界を形成しようとする。様々な椅子をデザインし、メイ・ウェストの唇を模したソファという傑作を作ったダリは、建具屋だったとも言える。『アンダルシアの犬』と『黄金時代』の創造に関わった彼は、映画製作者でもあった。ヒッチコックの『白い恐怖』中の幻想的な夢の場面もダリが協力している。またウォルト・ディズニーと共に『Destino』という非常に変わった短編も製作している[完成は2003年]。ロイヤルハートピンブローチのように可動部分を持つ精密な宝石をデザインしたダリは、宝飾デザイナーでもあった。純金の地金にルビーとダイヤモンドを散りばめたこのブローチの中心部は、心臓のように鼓動した。

建築設計士としてのダリは、有名なポルトリガトにある自宅をはじめとして、フィゲーラスにあるダリ劇場美術館のデザインもした。家を建てたいと思ったら、自分で設計する。他人に任せる理由はどこにもない。

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