(第27回)大手企業のコア人材採用の第一波が終了、主要企業の大多数が内々定出し

(第27回)大手企業のコア人材採用の第一波が終了、主要企業の大多数が内々定出し

採用プロドットコム株式会社

 就職・採用環境が年度内のうちに激変した2010年卒採用も、コア人材採用がピークとなった4月を終えた。不況下の採用ではあるが、大手企業の採用方針は「減らしても採る」というスタンスが鮮明だった。
 4月26日の日本経済新聞紙上で調査結果が発表された主要企業101社から回答を得たアンケートには「内々定を20日までに一部出した」と回答した企業は70%。不況で採用数を大幅に削減した自動車・電機をはじめ、数百から千名規模の採用に取り組む金融業界、4月1日から選考に入った総合商社など幅広い業種がそれに該当した。
 また、すでに「内々定を出し終えた」のは三菱地所など3社、「ほとんど出した」という企業も13社あったという。

●就職意識、準備不足が明暗を分ける

 昨年と変わらない採用スケジュールのなかで、コア人材を確保した企業は、その他の人材は後でも間に合うと判断したのだろう。ソニーやホンダは内々定を出し終える時期を「7月末まで」、日立製作所などは「8月末以降」と回答し、短期集中と長期化があわさった様相が色濃くなった。また、予定した採用数については「確保できそうだ」とする企業が68%にのぼり、「確保が難しい」と回答した企業はゼロだった。
  ゴールデンウィーク前の4月末、ある金融機関から内々定を貰った首都圏有名私立大学の学生の話を聞く機会があった。彼は「自分の周囲は皆内定をもらっており、複数内定を持っている友人も珍しくありません。状況としては複数の内定先から就職先を決める段階です。不況下の就活なので焦りがなかったといえば、ウソになりますが、世の中のせいにすることは筋違い。自分自身は1年間留学していたこともあり、時期的には不況下の就活になりましたが、そんなことを後悔しても仕方がない。自分の知っている学生は、現実を受け止め、本当に真剣に就職と向かい合って活動していましたよ」と語った。どんな学生が内定を獲得できていないのかを聞いてみたところ「私は金融業界を目指していたので、同業志望の学生とさかんに情報交換をしていました。今年の2月頃、同じ大学に通う学生が“外資金融に行きたい”というので、その理由を聞いてみたところ、“カッコいいし、給料も高そう”というのが志望動機だと。学生の自分でも準備不足が甚だしいと思いました。案の定というか、彼はまだ外資はおろか、金融機関からの内定はないようですね。やはり仕事観の欠如と準備不足は致命傷になると痛感しました」。
 そんな彼だが、「数社の面接ではボコボコされた」という。特にショックが大きかったのは「最終面接前で人事部長に絶賛され、“君のような人間と働きたい”と握手までされて落とされたこと」だという。「一瞬、人間不信になりそうだったけど、第一志望ではなかったことが救いでした」と笑う。

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