地図なしでは乗り換えられない!
1)「浅草駅」を名乗ってはいるけれど……
浅草駅というと、隅田川に架かる吾妻橋の近くに東武鉄道のターミナル浅草駅、地下鉄銀座線の浅草駅、都営浅草線の浅草駅が隣接している。都営線の駅はやや南に離れているけれど、まあ許容範囲であろう。
ところで、浅草駅というのは、もうひとつある。それは、2005年に開業したつくばエクスプレス(TX)の浅草駅だ。しかし、前述した3つの浅草駅とはかなり離れていて、国際通りの浅草ビューホテルや浅草ROXに隣接した場所にある。ほかの浅草駅からは徒歩で7~8分。雷門通りを西に進み、突きあたりを北上する。
TXの駅は、工事中は新浅草駅と仮称されていたのに、地元の要望で浅草駅となったとのことである。しかし、ただの浅草駅ではちょっと紛らわしい。なお、TXと銀座線の乗り換えは、銀座線田原町で行ったほうが近いし、道も国際通りを南北に行き来するだけなのでわかりやすい。
2)迷わず歩いて10分超、都電と東西線の早稲田駅
「都の西北」早稲田大学の最寄り駅は早稲田駅。東京メトロ東西線と都電荒川線の駅がある。しかし、これも全然違うところにあり、知らないと乗り換えできない。
東西線から都電の電停に向かうには、早稲田大学の大隈講堂を目指し、その前を通って北西にある商店街を突っ切り、新目白通りに出れば、西の方向に電停が見つかるだろう。道に迷わず歩いてたっぷり10分かかる。
東西線の都心寄りから雑司ヶ谷付近を目指すには、東京メトロ副都心線も利用したいところだが、こちらは東西線と交差しているものの乗換駅はなく、いちばん近い西早稲田駅へは徒歩で12~3分。都心部の鉄道ネットワークの盲点である。
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