今回の調査で、非公開(誌面・表では「NA」として掲載)だったのは約300社。その理由は各社によるが、数値が良ければ積極的に公開するのが一般的だろう。つまり、実際の数値は高い可能性が考えられそうだ。
優良企業は非上場企業にも少なくない
ちなみに、『就職四季報』は、調査対象を上場会社に限定していないことも特長の1つだ。たとえば、ヤンマー(5位)は未上場の株式会社だし、国際協力機構(24位)は独立行政法人、そして早稲田大学(37位)は学校法人だ。企業研究にまだ手をつけていない就活生のなかには「上場会社イコール優良」と短絡的に考える節があるが、もっと視野を広げて企業研究に取り組んでいただければ幸いだ。
16年卒生の就活はスケジュールの繰下げにより大きな混乱が生じたが、17年卒のスケジュールは一転して選考解禁が2カ月繰り上がることになった。広報解禁の3月から選考解禁は3カ月と、16年卒生に比べ短期決戦になるのは明らかだ。すなわち、3月以降は効率的な活動が求められるので、それまでには志望企業“群”を絞っておく必要がある。
企業研究で大事なのは、業種ごとの特徴や傾向を見極めた上で、さまざまな基準で会社を比べることだ。比べることで、データの水準がわかり、その良し悪しも自分で判断できるようになるはずだ。『就職四季報』には、今回ご紹介したデータ以外にも企業研究や選考を有利にすすめるようなデータが満載だ。繰り返し使うことであなただけの「良い会社」を是非見つけていただきたい。
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