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再発見!ビフィズス菌のパワー。腸を制するものがビジネスを制す

「子どもの便秘」が増加中、問題大ありです

学力と健康と「便」の切っても切れない関係

子どもの便秘が増えているという。「たかが便秘」と思うかもしれないが、実はそこには大きな問題が潜んでいる。腸内環境の悪化がさまざまな病気を引き起こしたり、学力を低下させたりする可能性もあるのだ。そんな子どもの便秘の原因と解消法を、腸内細菌や便の研究の第一人者である辨野義己(べんのよしみ)先生に聞いた。

制作 東洋経済企画広告制作チーム

子どもの好きなものばかりでは便秘になる

理化学研究所科技ハブ産連本部
バトンゾーン研究推進プログラム
辨野特別研究室
特別招聘研究員
辨野 義己

子どもを持つ親にとって、子どもの健やかな成長は何よりの願い。ハリのある私生活は仕事のパフォーマンスにも好影響を与えるため、ビジネスパーソンにも子どもの健康は重要事項と言ってもいいだろう。そんな中、気になる話題がある。近年、子どもたちの間で便秘が増えているというのだ。理化学研究所の辨野義己氏はこう話す。

「都内の小学校で調査※したところ、約30%の子どもが便秘または便秘気味でした。さらには便が1週間に1回しか出ないという子も全体の10%ほどいました。昔に比べ、明らかに便秘の子どもは増えています」

なぜ、便秘の子どもが増えているのか。辨野氏がまず挙げるのが、食生活の変化だ。

「肉をよく食べるようになったことが大きいです。肉中心の食生活は、腸内の悪玉菌を増やし、便を固く、黒くします。さらにはお肉が多い分、野菜は不足しがちです。子どもに好きな食べ物ばかり与えていると、便秘を増やすことにつながります」(辨野氏)

また、運動不足も便秘を促進している。ゲームやスマホ、SNSの登場で、子どもたちの運動の機会は減っている。前述の小学校での調査でも、約50%の子どもが「体育の授業・体を使うことがあまり好きじゃない」と答えている。さらには学校のトイレ環境も1つの要因だ。学校のトイレにはまだ和式が残るところもあるうえ、子どもが使用するために汚れていることも多い。加えて、とくに男子は学校で大便をするとからかいの対象になりやすい。その結果、学校で大便をするのを我慢してしまい、それが便秘を促進するというわけだ。

人によっては、「たかだか便秘じゃないか」と考えるかもしれない。しかし便秘が常態化すると、思わぬ弊害を生みかねない。


※2008年国立市立国立第一小学校における調査

便秘の解消には「三種の神器」がある

子どもの便秘にはどんな問題があるのか。辨野氏が挙げるのが、さまざまな病気やアレルギーを招きかねないという点だ。

「腸内に便がたまると悪玉菌が多くなり、腸内環境が悪化します。それがさまざまな病気を誘発しかねません。実はここ15年ほどで腸内に住む細菌と各種疾患との関係性が次々と明らかになっていて、大腸がんや糖尿病、さらには肥満、花粉症、アトピー性皮膚炎までもが、腸内環境によって症状が大きく左右されることがわかっています。言うなれば腸は病気のいちばんの発生源であり、裏を返せば腸内環境を整えることで多くの病気を予防できるというわけです」

加えて、便秘は“勉強”にも悪影響を及ぼしかねない。便が出なくてお腹に違和感があれば、当然、集中力も下がるだろう。また、脳と腸は密接に関わっていて、腸内細菌の働きが脳の機能をも左右するという「脳腸相関」の仕組みも明らかになってきている。

「ですから子どもの健康と学力向上は、腸内環境の良しあしにかかっていると言っても過言ではないのです」(辨野氏)

では、子どもの便秘を改善して腸内環境を整えるには、どうすればいいのだろう。それにはズバリ、“三種の神器”がある。最初の2つは、食と運動。前述したように、便秘の原因が肉中心の食生活と運動不足なら、まずはその2つを解決すればいい。

「一般的に子どもでも大人でも、3日以上便が出ない状態を便秘と呼びますが、理想は毎日排便があることです。それにはまず野菜をたくさん取ること。野菜やきのこ、海藻に含まれる食物繊維の多くは小腸で消化されず大腸まで届き、そこで有害物質を含むほかの食べかすをゴソッと吸着し、大便として排出されます。食物繊維は腸を掃除してくれる頼もしい存在なのです」(辨野氏)

また、便を出す際には、腸と骨盤の間にある腸腰筋というインナーマッスルを使う。運動不足などでここが未発達だと、便を適切に排出できない。子どもでも日頃からスポーツや体操、ウォーキングなどを行い、腸腰筋を鍛えておくことが重要だという。

とはいえ、好き嫌いが多く野菜を食べない子もいるし、子どもに「外に行っておいで」と促しても行かない子は行かない。そこで、3つめの神器が、ヨーグルトだ。

菌が確実に腸に届き、効果を発揮するものを

ヨーグルトは、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌をそのまま摂取でき、効率よく腸内環境を改善できる。

「以前、下剤を使っても2週間に1度しか便が出なかった人たちに、ヨーグルトを毎日300グラムずつ食べてもらったことがあります。効果はてきめんで、食べ始めて1週間程度で大便が出るようになりました。大便に含まれる細菌を調べたところ、以前よりも悪玉菌が減り善玉菌が増えていました」(辨野氏)

では、数あるヨーグルト製品の中から、どのようなものを選べばいいのだろう? キーワードとなるのが、「ビフィズス菌」と「特定保健用食品(トクホ)」だ。

ビフィズス菌は腸内で、高い整腸作用を持つ物質「酢酸(さくさん)」を生み出す。これは乳酸菌にはない働きだ。ここで注意したいのは、乳酸菌はすべてのヨーグルトに入っているが、ビフィズス菌はそうではないということ。せっかく食べるなら、子どものお腹も喜ぶビフィズス菌入りのヨーグルトにしておきたい。

一方、トクホに関しては、「効果が実証されている」点がメリットだ。

「ヨーグルトに入っている菌はすべてが大腸に届くわけではなく、多くは胃や小腸で死んでしまいます。その点トクホに認定されているヨーグルトは、一定数以上の菌が大腸まで実際に届き、腸内環境やお腹の調子を整えることが実証された製品なんです」(辨野氏)

スーパーなどでヨーグルトに迷った時には、「ビフィズス菌入り」であること、そのうえで「トクホ表示」のものを選ぶことが、お腹にとって失敗しない選び方といえるだろう。

さらにはもう1つ、子どもの腸内環境づくりに大切なことがある。「トイレ教育」だ。便には腸内環境の状態が如実に表れる。だから子どもが自分の便をチェックし、前日に食べたものと照らし合わせることで、健康と食べ物への意識を高められるのだ。腸が元気な時は便の量が多く、柔らかさは固形か半固形、色は黄色か黄土色をしている。匂いもあまり臭くない。しかし腸の状態が悪いと便が固く、黒くなったり、逆に水のようになったり、匂いがきつくなったりする。うんちチェックを習慣化させるには、親が普段から「今日のうんちはどうだった?」などと声をかけ、気軽に便の話ができる環境をつくることも重要だ。

子どものうちから腸内環境を整え、便や腸と向き合う習慣をつけることが、子どもの一生の健康と幸せにつながる。しかも、難しいことは何もない。親ができることは、気づいた時からやっておきたい。


参考:ビフィズス菌研究所

お問い合わせ:森永乳業

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