近年注目を集める半導体事業の中でも、存在感を増しているのがイメージセンサーだ。イメージセンサーとは人間の目に例えると、「網膜」に当たる役割を果たす半導体の部品で、「電子の眼」とも呼ばれている。その用途は、デジタルビデオカメラ、スマートフォン向けの画像センサーに始まり、今ではデータ取得を目的とした「センシング」領域に広がっている。そのCMOSセンサーの世界シェアにおいて首位※を維持しているのが、ソニーの半導体事業を担う、ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、ソニー)だ。この特集ページでは、ソニーの半導体事業における挑戦の歴史、イメージセンサーが変える未来について迫る。