現在、堀江氏が使用している腕時計の1つがガーミンの「Enduro 3」だ。トレイルランニングなどの過酷なレースに挑む人向けのモデル。バッテリー性能が特徴で、GPS常時オンのモードで約320時間※という驚異的な稼働時間を誇る。堀江氏も購入のきっかけは、アドベンチャーレースにおいて長時間稼働できるデバイスが必要だったからだという。
「これまで使っていたスマートウォッチではバッテリーが持たなかったんです。僕がたびたび出場しているアドベンチャーレースでは数百キロもの長距離を走破するから、途中で時計が使えなくなることは致命的なリスクになる。『Enduro 3』は異次元のスタミナがあるから、安心して使えます」
トレッキングやトレイルランニングの種目では電子コンパスや高度計を大きく表示させるなど、シーンに応じてウォッチフェイスをカスタマイズ。必要な情報にすぐアクセスできるよう使いこなしているという。
「視認性の高い液晶や高度計、コンパスを自在に活用できるのは大きな強みです。僕は飛行機の操縦をするときにもガーミンのアビオニクスを使っていて、スポーツでも航空でも『ガーミンはないと困る存在』です」
堀江氏にとってガーミンは、「特定の場面で絶対的な信頼を置けるツール」という位置づけであり、その存在感は極めて大きい。
※ 5万ルクスの条件での使用を想定
堀江氏のようにビジネスを経営する者にとって、自身の体調や健康を管理することはどのような意味を持つのか。この問いに対し、堀江氏は「重要であるのは当然のことだ」と明快に答えた。
「健康が経営判断に影響するというのは当たり前の話で、人間として避けられない課題なんです。歳を取れば、体は必ず衰える。だから運動や予防医療は不可欠で、健康を維持することは経営以前の問題だといえます」
そのうえで堀江氏が提唱するのは、運動習慣の継続だ。週に1回は筋トレやキックボクシングを行い、冬はスノーボードに励む。年間を通じて体を動かす習慣を欠かさないのは、「残酷なほど、運動していないとすぐにできなくなる」ことを知っているからだ。アドベンチャーレースに挑むのも、「チームで取り組むのでモチベーションを保ちやすい」という理由が大きいと語る。
一方で運動には、楽しさも追求。自身に義務を課さず、向いていないと感じれば躊躇なくやめる。“過酷”といわれるアドベンチャーレースでも、「普段からいつでもレースに出られる状態」を保ち、何より楽しむことを重視しているという。
堀江氏にとってはごく自然な健康の維持や運動の習慣化の意味づけは、まさに氏が実業家として一線で活躍し続けていることの証左といえよう。経営者にはつねに最善の決断が求められる。その判断力を支えるのは、疲労やストレスに左右されない心身の安定だ。一定以上の体力を維持することは、意思決定の質を下支えする基盤になる。
ガーミンの「fēnix 8 Pro」は、毎日の健康管理やスポーツの記録までデータを計測・分析し、ユーザーごとに適切なアドバイスをするフラッグシップGPSスマートウォッチだ。米国防総省のMIL規格「MIL-STD-810」準拠の高い耐熱性・耐衝撃性・耐水性を備え、あらゆるシーンで信頼できる耐久性を確保。ウォッチ単体でLTE通信へ接続できるinReachテクノロジーをガーミンのスマートウォッチとして初搭載し、メッセージの送受信や音声通話、位置情報の共有、SOS発信などを行えるようになった。
さらに、スマートウォッチモードで約27日間稼働するロングバッテリーで、日常から過酷な環境まで安心して使用可能。フラッグシップモデルとして、ガーミンの持つ最新のテクノロジーがすべて盛り込まれた究極の1本となっている。
堀江氏が「fēnix 8 Pro」を実際に試したところ、AMOLEDディスプレイの精細感に驚いた様子だった。
「暗闇でも明るい場所でも液晶の視認性は抜群。瞬時に必要な情報が得られるのは、大きなアドバンテージです」
さらに興味を示したのが、ガーミン独自のBody Battery機能だ。これは心拍変動やストレス、睡眠、活動量などを総合的に分析し、身体のエネルギー残量を5〜100のスコアで数値化して表示するものだ。
「“身体のバッテリー残量”が見えるのは面白いですね。疲れているときに無理しても効率は上がりません。数字で見えるなら説得力があります」
経営者に求められる資質の1つは、つねに冷静に状況を判断し、最善のタイミングで決断することだ。Body Batteryは、そのための「自分の状態を客観的に把握する指標」になりうるだろう。
楽しく続けられる運動習慣を持ち、一定以上の体力を保つことが重要。「健康こそが資本」だとする堀江氏の考えは、多くのビジネスリーダーにも必要な視点であり、その補助としてテクノロジーを活用する余地は大きい。
感覚に頼らず客観的にコンディションを把握することは、パフォーマンスの安定に直結する。ガーミンの「fēnix 8 Pro」はそうした習慣化を後押しし、経営者に求められる「冷静な自己認識」を補完する役割を果たすデバイスになるはずだ。

堀江貴文
1972年、福岡県生まれ。実業家、SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在はロケットエンジン開発や、スマートフォンアプリのプロデュース、予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなどさまざまな分野で活動。2014年に発足した会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、会員とともに多彩なプロジェクトを展開している。著書に『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)など。




