
左手親指や左肩の手術を乗り越え、現在もトレーニングを欠かさない丸山茂樹氏。30年以上にわたって第一線で活躍している秘訣は、「毎日コツコツ、できることを行う」ことだと教えてくれた。
「週に1度500球打つより毎日50球打つほうが体も順応でき、“芯の強さ”が生まれます。ゴルフを教わった父からも、『1日の遅れを取り戻すには3日かかる』と諭されたものでした。追い込みすぎるとやりたくない気持ちも芽生えるので、ズル休みしてもOKな『チートデイ』をたまに設けつつも、やはり継続していくことが大事なのです」
それは一流のアスリートとしての身体をつくり、自己管理を徹底するだけでなく、強い精神を養ううえでも重要だという。
「ものすごくプレッシャーがかかる状況でも、誰も助けてくれないのがゴルフという競技。『丸山、落ち着け!』と自分に言い聞かせ、ほんの数分のうちに平静を取り戻さなくてはいけません。自分で自分の背中を押せるか、支えられるか。人生もきっと同じです。人に言われてやるのではなく、自問自答の繰り返しの中で形成されていく。継続的なトレーニングは自信にもつながりますし、厳しい世界の中で『勝ってやろう』という強い気持ちも生み出せるのです。僕もシニア世代となった今でも、野心という牙を抜くつもりはありません。ファーストステージで輝いていた丸山茂樹をどうやっつけるか? そこに向けて突き進んでいます」


自分を磨き上げなくては、熾烈な競争に勝ち残れない。それはビジネスの世界にも通じるテーマだが、もう一つ共通項があると丸山氏は語る。
「それは、1人では何もできないということです。プレー中は自分で自分を支えるしかありませんが、優秀なギアや適切なアドバイスを与えてくれる仲間がいなければ成功は得られないのです」
それも、ときにはぶつかり合うような間柄になれてこそ、理想的なチームを構築できるという。例えばクラブの調整をした際、握ったときの感覚がわずかでもズレていればハッキリと口に出し、再調整を依頼する。「これで大丈夫です」と、安易な妥協は絶対にしない。コミュニケーションを重ね、真剣勝負の中でお互いに切磋琢磨していく。
「『うるさいヤツだ』と思われているかもしれません(笑)。でも、熱意をもって話し合えば、皆それに応えてくれます。やりとりを繰り返すうちに、目標達成へと近づけるのだと確信しています」
ギアに対しても、人一倍のこだわりを持つ丸山氏。そのお眼鏡にかなったのが、ガーミンのMARQ GOLFER (Gen 2)だ。MARQはガーミンの技術を結集したプレミアムGPSウォッチコレクションとして2019年に誕生。最新の第2世代モデルだ。ラウンド中のショットを自動で検出して飛距離や使用クラブを記録するなど、ゴルフ機能が充実。スマホと連携しての情報表示やタッチ決済機能なども備え、約16日間稼働できるロングバッテリーも搭載する。これまでラウンド中に腕時計を装着することはなかったというが、プレーやトレーニングに貢献するさまざまな先進機能の存在を知り、実践したいと食指が動いた。
「手元の腕時計でグリーンまでの距離をリアルタイムに確認できるのは、すごくすばらしいですよ。昔はキャディさんからアバウトな数字を聞いて、感覚でやっていたところを、正確に把握できるのですから。それにどのクラブでどれくらい飛ばせたのか、プロは1ヤード刻みでプレーしていますけども、アマチュアの人も数字で確認できると理解しやすく、体になじませやすい。こんな便利なものがあって、ゴルフがうまくならないわけがありません(笑)」

全世界4万2000以上のコースを収録し、フルカラーコースマップと充実のハザード情報を収録していることにも注目する。
「ゴルフを嗜むほとんどの人がコースを覚えていないし、覚えようと執着していないように見えます。それで漫然と打っていては、上達しにくい。しっかりコースを理解したうえでプレーしたほうが、絶対によい結果が生まれます」
心拍数や歩数、消費カロリー、睡眠時間などを計測するライフログ機能を備えており、丸山氏が重視する継続的なトレーニングのサポート役にうってつけだ。到着地で時差ぼけを最小限に抑えるためのアドバイスをしてくれる新機能「時差ぼけアドバイザー機能」も、日本と米国を行き来している丸山選手の体調管理の役に立つ。ガーミンのウォッチをつねに身に着けることで時計がその人にパーソナライズされ、適切なアドバイスや指標を提供してくれるのだ。
「自らを高めるために、優秀なギアは不可欠です。クラブ選びはものすごく難しいのですが、この腕時計ならプロもアマも差がなく、みんなが恩恵を受けられますよね。先行投資としてすごくいい製品だと思います。それにチタンケースの質感もいいし、タッチパネル式の画面も見やすい。腕時計は機械式モデルを50本くらい持っていて、それなりに多くの製品を身に着けてきましたけど、これも画面やバンド素材にかなりの品質のよさを感じます。MARQ GOLFER (Gen 2)をうまく活用して、プレーに励んでいきたいですね」


丸山茂樹
1969年、千葉県生まれ。日本大学で活躍し、アマ37冠で1992年にプロ入りを果たす。日本ツアーでは通算10勝を記録。2000年からPGAツアーに本格参戦し、通算3勝を挙げる。2016年リオデジャネイロ五輪、および2021年東京五輪ではゴルフ日本代表監督を務めた。現在はゴルフ中継の解説者をはじめ、さまざまなメディアにて活躍。一般財団法人丸山茂樹ジュニアファンデーションの代表理事としてジュニアゴルファーの育成にも力を入れている。