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ガーミンのGPSウォッチがもたらす自由とは?茂木健一郎が説く・経営者がランニングする理由

#4 茂木健一郎

アカデミックなテーマから日常の出来事まで、さまざまなメディアで情報を発信し続けている脳科学者の茂木健一郎氏。オピニオンリーダーとして注目を浴びているが、実は10年以上にわたって“朝ラン”を習慣にし、何度もフルマラソン大会に参加した経歴を持つ市民ランナーとしての顔も持っている。走ることは、私たちにどのようなメリットをもたらすのか?どのようなツールを活用するべきか。脳科学の見地から茂木氏に話を伺った。

text:Hiroyuki Yokoyama photo:Yuji Kawata
制作:東洋経済ブランドスタジオ

ランニングが
脳内の情報整理を促す

ランニングが脳内の情報整理を促す

48歳のとき、飲み会帰りに大きく体調を崩したことで自身の健康に不安を覚え、以来“朝ラン”を習慣化したという茂木氏。ランニングは健康増進や認知症予防、さらには心を落ち着かせるマインドフルネスに有効だが、脳科学的にはそれ以上に驚きの効果が秘められていると話す。

「ランニングは、脳のデフォルト・モード・ネットワークを活性化させる優れた活動なのです。これまでの脳科学は『モノを見るときは後頭葉が活動する』など、『何をすれば脳のどの部位が活動するか?』というマッピングが重要でした。しかし近年には、『何もしないことで初めて活動する』というユニークな現象、すなわちデフォルト・モード・ネットワークの存在が発見されました。パソコンはアイドリング状態になったときに分断化された情報をまとめ上げているように、人間の脳も、特定の課題がないときにこのデフォルト・モード・ネットワークが活性化し、脳のメンテナンスや情報の整理を行っていると考えられています。この発見は、ここ10~20年の脳科学分野における最大のトピックなのです」

「何もしない」といっても、完全に感覚を遮断すれば逆に脳は不安を感じ、特定の部位が活動しはじめてしまう。デフォルト・モード・ネットワークを働かせるには適度なノイズが必要で、最適な手段の一つがランニングなのだという。

「ぼーっと走っているうちにアイデアをひらめいたり、次にやるべき取り組みが明確になったりするのは、このデフォルト・モード・ネットワークのおかげ。脳をオフにする時間を持つことで、大事なことが見えてくるのです。ベンチャー経営者などアクティブに働く人でランニングを習慣化している人は多いのですが、健康増進やストレス発散だけでなく、こうした脳のベネフィットも大きいのだと思います」

ランニングが脳内の情報整理を促す

脳に大きな刺激を 与える“旅ラン”

脳に大きな刺激を与える“旅ラン”

デフォルト・モード・ネットワークを活性化させる“朝ラン”だけでなく、茂木氏は旅先で走る“旅ラン”も推奨している。

「観光名所を訪問するにも、クルマや公共機関だけでは“点”でしか印象に残りません。しかし、自分の足で走ってみればその土地の魅力を“線”でつなげることができますし、『この通りに出るんだ』『こんなステキな場所もあるんだ』など新しい発見もあって、大きな刺激を受けることができます。僕はローマ市内を10キロほど走ったことがあったのですが、コロッセオやカラカラ浴場、トレビの泉といった名所を自分の足で巡ることができ、そのときに感じた喜びは今でも忘れられません。“旅ラン”はデフォルト・モード・ネットワークを活性化させる“朝ラン”とは異なる、別の刺激を脳にもたらしてくれるのです」

“朝ラン”と“旅ラン”。この両輪が、茂木氏のパワフルな活動を支えている源泉だ。

「本当に忙しくて、この先10年分の仕事が常に溜まっているような状況です。休みを取ることはほとんどないのですが、それでもストレスなくやれているのは、走っているからなんでしょうね」

脳に大きな刺激を与える“旅ラン”

ガーミンのGPSウォッチが 自由をもたらす

ランニングを生活の一部にしている茂木氏が「僕をもっと自由にしてくれるデバイスだ」と語るのが、ガーミンのランニングGPSウォッチ「Forerunner 255 Music」だ。一週間分のレシピを提案する「おすすめワークアウト」や、睡眠の質やその日にやるべきトレーニングを提案する「モーニングレポート」など、ランニングのモチベーションを高める機能を新搭載。Amazon Music、LINE MUSICやSpotifyなどのプレイリストを収録でき、Bluetoothイヤホンを連携させればスマホなしに音楽を楽しめる。

「心拍をリアルタイムに計測するのは、とても重要です。“朝ラン”では、激しく走り込むとデフォルト・モード・ネットワークが活性化されないため、心拍数を一定の範囲内に保てているかを数値的に把握するのが望ましいためです。それに、この『Forerunner 255 Music』には血中酸素トラッキングや呼吸数といった計測機能も備えているのが興味深い。脳科学をやってる人間にとってライフログは当然重要な指標ですし、日本国としても今後重大な高齢化社会を迎える中で、健康意識を高めていく必要があると思います。今回のコロナ禍でさまざまな公衆衛生対策が生活習慣として根付きましたが、さらには健康増進にも目を向けるべきでしょう。時計を着けるだけで各種計測を行えて、面倒な手間から自由にさせてくれたのは、本当にすごいことだと思います」

また、マルチバンドGPSによってより精度を増した計測技術についても、茂木氏が理想とするランニングに大切な要素だと断言する。

「“旅ラン”はそのときの気分で走る方向や距離を決めているのですが、フルカラーマップで位置情報を取得できるガーミンのようなGPSウォッチがあるからこそ、実現できるもの。綿密なルートを事前に決めるのは面倒ですし、道を外れていないか不安を感じては楽しく走れませんから。それに、ガーミンはGPSのパイオニアだけに空間把握は実に正確です。時間と空間というメトリックの中で、これだけ精細な計測が可能になった現代は人類史上初であり、ガーミンのGPSウォッチは僕らに自由をもたらしてくれる存在です」

このほかにも、キャッシュレス決済可能なSuica対応や日差しの強い屋外でも見やすい半透過MIP液晶画面、わずか49gの軽量ボディも茂木氏は評価する。

「ランニングは健康にいいことがわかっていながら現代人がやってない、最も大きな活動です。体育の授業に行われた持久走のトラウマが背景にあるのかもしれませんけども、自分のために走るのだからほんの数分だけでもいいし、ほとんど歩いてしまってもいい。大事なのはシューズとガーミンのGPSウォッチだけで、服装も適当でいいんです。脳科学的にはベネフィットばかりですから、やらないのはもったいないと思いますよ」

※マップが搭載されているモデルのみ。

ガーミンのGPSウォッチが自由をもたらす
茂木健一郎

茂木健一郎

1962年、東京生まれ。脳科学者、作家、ブロードキャスター。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部を卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻課程を修了。博士(理学)。「クオリア(意識における主観的な質感)」をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞受賞、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。

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