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AD2022.03.07

 

ビジネスもアスリートであれ不屈の自己管理術

金メダルへの道を切り開いた「積み重ね」の大切さ

#3 喜友名諒

国際的な競技大会で初の正式種目となった空手の男子形において、金メダルを獲得した喜友名諒選手。これまで全日本空手道選手権大会で9連覇を記録していた絶対王者は、「優勝して当たり前」という重圧を物ともせず、頂点に輝いた。なぜ、完成度の高い演武を行えたのか。また、屈強な肉体と強靭な精神力はどのように養われたのか。心の内に刻まれたリズムとたゆまぬ日々の積み重ねに、そのヒントがあった。

text:Hiroyuki Yokoyama photo:Yuji Kawata
制作:東洋経済ブランドスタジオ

心に刻まれた
“形のリズム”に身を委ねる

心に刻まれた“形のリズム”に身を委ねる

2021年夏、国際的な競技大会で行われた空手男子形。張り詰めた空気を引き裂くように繰り出される貫手の技や、敵を圧倒する気合いの掛け声。決勝での演武で喜友名選手は28.72点を記録し、ライバルに1点以上の差をつけての優勝を飾った。

今大会で披露したのは、「オーハンダイ」や「アーナンダイ」など所属する劉衛流の形。一歩ごとに二度の技を出す「一足二拳」が特徴で、一切の無駄がなく、正確無比な突きや蹴りで仮想の相手を撃破する。

「空手の個人形に制限時間はありません。また、形の中で『この技では何秒使おう』と時間ごとに区切る感覚もありません。大切なのはリズムです。一つひとつの技や動作の意味・目的をしっかりと頭で考え、それを日々の稽古を通じて体に染み込ませていく。そうするうちに、自然とリズムが生まれるのです。そして試合中は、心の奥底に刻まれたリズムに身を任せる。自分の状態がいいときほど、頭で余計なことは考えていませんね」

心に刻まれた“形のリズム”の正確性は、時計に負けないほどだ。多くの形はおよそ2~3分という長さだが、毎回ほとんどの誤差なく行えるという。

心に刻まれた“形のリズム”に身を委ねる

日々の積み重ねが 絶対的な自信を生み出す

日々の積み重ねが絶対的な自信を生み出す

それほど高精度な“形のリズム”を生み出せたのは、喜友名選手に天賦の才があったわけでも、特殊なトレーニングを実施したわけでもない。ただ、ひたすらに稽古に励んだからだ。

喜友名選手は中学3年生で劉衛流龍鳳会の門をたたいた際、師匠に「稽古は365日やる」と公言。それから現在に至るまで完全休養は一日も取っておらず、あの日の約束を守り続けている。

「リズムが大切だというのは僕の感覚であって、人によって感性は異なりますから、自分にとっての指針を見つける必要があります。また自分で『いい』と思っていても、客観的にはダメなときもある。こうしたことを逐一確認し、磨き上げられるのが日々の稽古です。稽古を積み重ねれば積み重ねるほど、技術的な理解度も深まっていきますし、精神面も強くなって自信につながっていくんです」

それほどまでに稽古を積み重ねたのだから、あとはやりきるだけ。「優勝して当たり前」という競技大会でのプレッシャーをはねのけたのは、こうした背景がある。

「もともとは体を動かすのが好きだったという理由で、空手を始めました。技を研究するのが楽しくて、大会など目の前の目標に向かって何度も挑み続けていたら、金メダルを取るまでになったんだという感じです。続けること、積み重ねていくこと。その大切さを、僕は空手を通じて学びました」

日々の積み重ねが絶対的な自信を生み出す

スマートウォッチの 先進技術も空手に活かす

クロスフィットなど空手の稽古とは別に行っている身体トレーニングでは、スマートウォッチも活用しているという。

「時間の計測はもちろんですが、消費したカロリーを計測したり、どのくらいの心拍数になっているかを確認したりと、トレーニングの成果を確かめるためにデータの活用は不可欠です」

新モデルとして喜友名選手が注目しているのが、ガーミン「fenix 7 Sapphire Dual Power」だ。1989年にアメリカで創業したガーミンはGPSナビゲーション技術のパイオニアで、アウトドアやフィットネスにおいて革新的な製品を数多く開発し続けてきた。その、30年以上に及ぶ積み重ねの末に誕生したのが、マルチスポーツGPSウォッチのフラッグシップモデルとなる今作だ。心拍数測定やGPSナビゲーションをはじめ、おのおのが行っているアクティビティやスポーツに対する指標やデータをウォッチが表示するほか、ヘルスケアにおいては、身体のエネルギー残量を数値化する「BODY BATTERY」などの先進機能を備えている。

スマートウォッチの先進技術も空手に活かす

「一緒にトレーニングしている仲間にも、ガーミン愛用者が多いんですよ。使える機能が充実していますし、これはソーラー充電機能が搭載されていてバッテリーが長持ちするというのは実に便利。男らしいデザインにも純粋に惹かれますね」

DLCコーティングしたチタンベゼルやチタンケースは、軽量ながらタフさとデザイン性を両立。今モデルからボタン操作に加え、タッチスクリーンも搭載したことから操作性も向上した。

また、日中や睡眠中の呼吸数などを記録できる機能にも興味を示す。

「“形のリズム”の正確性を高めるには、呼吸も大切なんです。どれくらいまで心拍数を上げ、どれくらいの呼吸数でいるのが『自分にとって絶好調』な状態なのか。感覚だけでなくデータとしても理解を深めれば、より理想に近づけると考えています」

これらアクティビティデータは、アプリ「Garmin Connect」を通じていつでも管理、分析、共有することが可能だ。稽古と同じく、積み重ねるほどに情報の精度は高まっていき、成功への道をナビゲートする存在になっていく。

先進テクノロジーもフル活用して、日々邁進し続ける喜友名選手の空手道。さらなる高みを目指して、今日も稽古に励んでいる。

喜友名諒

喜友名諒

1990年7月12日、沖縄県生まれ。5歳のときから空手を始める。沖縄国際大卒。現在は劉衛流龍鳳会に所属し、世界7大会を制覇した経験を持つ同会会長の佐久本嗣男氏に師事。空手が初めてオリンピックの正式競技となった2021年の東京五輪にて、金メダルを獲得。全日本空手道選手権大会では、自身の史上最多記録となる10連覇を達成。現在も地元沖縄で空手道に励み、後進の育成にも努めている。

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