グローバル・キャッシュ・マネジメント
オーダーメイド型の資金管理に強み GCMの先駆けとして企業の躍進を後押し

傘下のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行の合併を2013年7月1日に控え、名実ともにワンストップの金融サービスの提供を開始するみずほフィナンシャルグループ。GCMサービスの提供フィールドも広がるが、すでにグローバルでのサポート体制は万全。<みずほ>が提供するGCMの価値とは。

みずほフィナンシャルグループ

欧米やアジアに
GCMの拠点を配置

望月 昭人 氏

みずほ銀行
みずほコーポレート銀行
e-ビジネス営業部長

望月 昭人 氏

 <みずほ>は、GCMサービスの海外展開を早い時期から進めてきた。1997年のシンガポールを皮切りに、上海、ロンドン、ニューヨークに専門の人員を配置。2012年には香港にも拠点を置いた。世界に5拠点を擁するのは、海外進出企業のキャッシュフローの最適化をグローバルに支援するためだ。
 e-ビジネス営業部長、望月昭人氏は「多くの日本企業にとって、海外、特にアジアは安い労働力を活用した生産拠点という位置付けで、部品を輸出し完成品を輸入するといった単純商流が主でした。しかし昨今は経済成長とともに、製品を販売する消費マーケットにもなりつつあります。企業にとっては取り扱い通貨や決済手段、資金調達方法が多様化し、海外を基点とするキャッシュ・マネジメントの強化が課題になってきています」と、同グループがGCMに力を入れている背景について説明する。

企業のニーズを捉えた
オーダーメイド型のサービス提供に強み

 GCMにおける<みずほ>の強みは企業のニーズを的確に捉え、ステップを踏みながらスキームを高度化していくオーダーメイド型のサービスにある。
 その第一歩は、現在、約1万社が利用する海外向けインターネットバンキング「みずほグローバルCMS」を通じて海外の口座の見える化を進めること。次に、グループ各社の口座実態をふまえ、資金が不足している会社に余剰資金を融通し、資金効率を上げるグループファイナンス体制の構築支援である。
 「<みずほ>では専任の担当者がお客様と時間をかけてディスカッションをしながら、各企業が抱える固有の課題解決にあたっています。決済にかかわる部分だけでなく、規制・税制における留意点や社内での運用ルール制定など実務面も含めて、当行の豊富なノウハウをもとにスキーム構築のお手伝いをいたします。お客様に導入してきたGCMのスキームは、一社一社の個別のニーズを反映した唯一無二のものです」(望月氏)

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丸紅 石田哲也氏
カスタマイズしたスキームで欧州での資金管理を一元化

丸紅

財務部 資金課 課長

石田 哲也 氏

 当社が本格的に国内でグループファイナンスを始めたのは2006年度。2007年度以降は海外でのグループファイナンスを活発化させ、現在では欧州を中心に<みずほ>のGCMを利用してグループ会社間の外貨資金一元管理を行っています。
 以前は各事業会社が銀行と直接取引していたため、グループ全体では必要以上の預金と借り入れを両建てで有しておりました。グループ内資金を優先的に有効活用し、資金効率の向上を図るために、資金調達の一元化に踏み切りました。これにより、これまで見えなかったグループ会社の資金の出入りが可視化され、資金のやり取りを通じてグループ内でのコミュニケーションが増えるという効果も生まれました。
 <みずほ>のGCMは現地では現地の言語で、本邦では日本語で対応できることが便利ですし、当社に合ったスキームをオーダーメイドでカスタマイズしてもらえることを心強く感じています。

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