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"知恵袋"が"堪忍袋"に? 高市首相が「大事なヤナちゃん」を切り捨てた裏事情、後任に「武部氏抜擢」で透ける権力維持の焦り

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高市首相と簗氏
衆院予算委で同席した高市首相(右)と簗氏。両者の視線が交わることはなかった(写真:つのだよしお/アフロ)
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簗氏は14日の衆院予算委員会で、「選管に問い合わせたのは、収支報告書への計上方法だったかもしれない」と答弁を修正。調査権や逮捕権がない選管は、積極的に違法を見つけて注意する権限はなく、問い合わせの範囲で回答するしかない。だから選管からは違法を指摘されたわけではない――。簗氏はこの論理でなんとか逃れることができると思ったのか。

衆院予算委員会で高市首相に深々とお辞儀した簗氏。だが、高市首相は微動だにしなかった(写真:つのだよしお/アフロ)

しかし、答弁に立った簗氏の背中を、高市首相はただ凝視するのみ。答弁後に簗氏が高市首相に深々とお辞儀しても、高市首相は微動だにしなかった。このとき、すでに高市首相は決意していたはずだ。

13日に公表されたNHKの世論調査では、内閣支持率は51%と過半数を維持したものの、政権発足以来の最低値となった。不支持率は32%で、前月から1ポイント増えた。簗氏の説明について「納得できない」が78%を占めた。「簗要因」が高市政権の足を引っ張っていたことは明らかだった。

後任人事を左右した総裁選への思惑

同日夜には簗氏の後任として農水相経験者が濃厚との噂が流れたが、裏金問題とは無縁で、過去に不祥事がないとなると、適任者を捜すのは困難だった。とはいえ、まさか高市政権に批判的な石破茂前首相や森山裕前幹事長に就任してもらうわけにはいかず、「政界の119番」とされる林芳正前総務相にも頼ることはできなかった。

最終的に第1次岸田政権で農水副大臣を務めた武部新氏に決まった。武部氏は「偉大なるイエスマン」として小泉政権を支えた武部勤元幹事長の長男で、武田グループに所属している。

20人ほどの同グループは、来年の総裁選でカギを握ると言われており、それを高市首相は意識したのだろう。9月の内閣改造で同グループから細野豪志氏を復興相に抜擢し、首相臨時代理3位とした。「副大臣や大臣政務官など、今回の内閣改造で武田グループは満額回答以上の優遇を受けた」と関係者は語ったが、武部氏の抜擢はそれを上乗せすることになった。

一方で新農水相には、アメリカ産ジャガイモの輸入問題という難問が控えている。武部氏の選挙区である衆院北海道12区には、網走市や斜里町、小清水町、清里町といったジャガイモの産地が含まれ、輸入に抵抗する生産者と向き合うことになる。

10月5日に始まった臨時国会は、まだ序盤だ。簗氏は閣外に去ったが、消費税減税法案や衆院議員定数削減法案など、重要な政策課題はめじろ押し。高市首相にとってのヤマ場はこれからだ。

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