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ビジネス #鉄道最前線

JR岡山駅前「路面電車乗り入れ」で街は変わるか 構想30年、さらなる延伸で「環状化」計画も

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路面電車が乗り入れるJR岡山駅前(筆者撮影)
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もっとも、駅前広場への乗り入れは、短期間で決まった事業ではない。

岡山で路面電車を活用して都心をつなぐ構想は、1990年頃までさかのぼる。

1991年、岡山商工会議所の都市委員会がまとめた「岡山市の都市づくりに関する提言」で、路面電車の環状化構想が打ち出された。

1995年には「人と緑の都心1kmスクエア構想」を策定。桃太郎大通り、市役所筋、城下筋、岡山児島線に囲まれた地域を1km四方の正方形に見立て、4つの角に拠点を設けてにぎわいの核とするとともに、内部の居住機能を充実させる構想だった。同年、路面電車の環状化を目指す市民団体「路面電車と都市の未来を考える会RACDA(現・NPO法人 公共の交通RACDA)」も結成された。

2年後の1997年には「路面電車サミット'97 in OKAYAMA」で、岡山電気軌道の岡田常務(当時)から「岡山駅への乗り入れと市役所までの路線延伸」を意思決定したとの報告もあった。

2019年に事業化決定

その後、岡山駅から市役所までの延伸計画については、2001年に車線を減少させる交通実験を実施。市議会でも活発に議論され、全国的に先進的な取り組みとして注目された。しかし、積極的な賛成が少なかったことや、当時の国の補助制度を前提とすると年間約9000万円の赤字となることが明らかになり、計画は中断された。

それでも構想は消えなかった。

2010年の「人と緑の都心1kmスクエア構想 PART2」では、「路面電車の環状化及び岡山駅乗り入れの早期実現」が改めて掲げられた。

そして2013年に大森市長が就任すると、翌2014年から岡山駅前広場への乗り入れについて本格的な調査・検討が始まった。平面、高架、地下、歩行者デッキ連結といった複数の方式を比較し、2015年には平面乗り入れを軸に検討を進める方針が示された。2016年からは駅前広場そのもののあり方も含めた検討に移り、2019年に事業化。2021年から工事が始まった。工事には軌道の整備はもちろん、軌道下にある地下街の補強、屋根付きの通路や案内所、待合所、トイレの整備といった駅前広場のリニューアルなども含まれる。

今回の駅前広場への乗り入れは突然生まれた構想ではない。30年以上前から、経済界や市民団体、交通事業者などが路面電車を使って都心をつなぐ構想を描き、それが紆余曲折を経て現在の事業につながっている。

インタビューを受ける岡山市の大森市長(筆者撮影)
【写真を見る】JR岡山駅前「路面電車乗り入れ」で街は変わるか 構想30年、さらなる延伸で「環状化」計画も(4枚)
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