この選択的な復元によって、現在のブダ城は奇妙な建築的特徴を持つことに……。地下にはゴシック様式のヴォールト天井を持つ中世の部屋が残っているかと思うと、地上階にはバロック様式のテラスが広がる。それでいて、一部の塔ではゴシックの尖塔がバロックのテラスを突き抜けてそびえ立っている。
なんともチグハグだが、この不調和こそがブダ城の魅力と言ってよいだろう。13世紀のロマネスク、14世紀のゴシック、15世紀のルネサンス、18世紀のバロック、そして20世紀の社会主義的復元という異なる時代の建築思想が、1つの城に共存することになった。
ユニークな城や城跡はまだまだある
『ウソみたいだけど本当にあった へんな城』(真山知幸著/彩図社)の「第2章 見た目・設備がへんな城」から、鳥羽城、高島城、ブダ城の3つをピックアップした。
そのほか「第1章 戦の備えがへんな城」「第3章 立地がへんな城」「第4章 城をめぐるへんな事件・伝承」「第5章 へんな最期を迎えた城」など様々な角度から、総勢68のユニークな城や城跡を収録している。
本書を片手に城歩きをしながら秋の行楽を楽しんでほしい。



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