本作に出てくるヤンキーたちに限らず、私たちの職場や人間関係にも"心に傷を抱えて態度が硬い人"はいるでしょう。そのような人に対しては、まずはじっくり話を聞いてあげることが必要です。
カウンセリングには指示的カウンセリングと受容的カウンセリングの2種類が存在します。
前者は、相談者に対して積極的にアドバイスを行い、生き方の指針を示すもの。後者は、聞くことに徹して、心の扉を少しずつ開けることを目指しています。心に傷がある人には、後者が圧倒的に効果的です。
カウンセラーでなくとも、じっくり自分の話を聞いてくれる人の存在は何より貴重です。誰しも自分のことを人に聞いてもらいたいという強い欲求があります。
しかし、心に傷がある人は、怖くてそれができません。また罵倒されるのではないか、下手をすると暴力を振るわれるのではないかと思ってしまいがちです。
『ラヴ上等』は深い人間理解を促進する作品
『ラヴ上等』の中では、お互いの話を共感的に聞くシーンがたくさん出てきます。これができるとその人間関係は一気に深くなり、信頼関係も強まります。
この作品を単なる"恋リア"として見るのではなく、深い人間理解を促進する作品として見てください。一つ一つの言動や行動の背景にいったいどのような心理が働いているのだろうかと考えながらご覧になると、さらに興味深さが増すでしょう。
決して私たちとは別世界のヤンキーの世界のことではありません。私たちの日常生活にも関係する多くの人間模様や対人関係がこの作品には象徴されています。


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