問題が起きた要因においては、フジテレビ以外にも落ち度があり、「フジテレビだけが悪い」とは必ずしも言えないのだが、事後対応が適切であったか、という点では疑問符が付く。
フジテレビの報告書を見ても、同社がこの問題を重く受け止めて、万全な対応を講じていたように見える。しかし、それがかえって佐藤さんを追い込む結果になってしまったように読み取れる。
佐藤さんに対するフジテレビからの「厳重注意」に関しても、
また、文春報道の翌日に出した最初の声明文にしても、
ここまで深刻化するような問題だったのか?
確かに、佐藤さんが橋本さんの楽屋に突然訪問するというのは、ドラマ制作側にとっては「掟破り」であったとは思う。一方で、フジテレビの報告では、佐藤さんは途中降板を申し出ながらも、最後まで耐えてやり切っている。そんな佐藤さんが、フジテレビの対応に不満を抱いたとしても無理からぬことだ。
文春の報道が橋本さんに擁護的であったことから、佐藤さんの不満が募り、さらに本人と事務所の反論によって橋本さんにも批判が集中した。多くの人たちが過度なバッシングを受けたのだが、元を辿ってみると、ここまで深刻化するような問題だったのだろうか?という疑問も湧いてくる。
フジテレビによると、佐藤さんは橋本さんに謝罪する意向があったとのことだった。その前にトラブルが表沙汰となり、メディアやSNSで第三者による「悪者探し」が過熱したことで、事態はさらにこじれてしまった。
はたして、今回の件は暴かれなければならない深刻な問題行為で、誰かが断罪されなければいけないような事案だったのか? この辺で振り出しに戻って、冷静に考えてみるのがいいのではないかと思う。

