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高畑裕太「2740字の声明文」に抱いた"不信感"の正体…衝撃すぎた《ギロリ顔と母の号泣》による、10年越しの呪い

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事件当時、釈放された後に険しい表情で前橋警察署を出る高畑裕太(写真:時事)(写真:時事)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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“顔を見せない”声明では、信頼は回復しづらいのだ。

人が他者に抱く印象において、言語情報(言葉の内容)が占める割合はわずか7%に過ぎない。視覚情報、すなわち顔・表情・見た目が55%を占めるとされている(メラビアンの法則 ※1)。

テキストのみの声明、動画なし、記者会見なしーーこの形式は、印象形成の55%に一切働きかけていない。どれだけ誠実な言葉を並べても、顔が見えない状態では脳の信頼形成メカニズムが十分に機能しない可能性がある。

約10年にわたり記憶されてきた「顔」

心理学者のブルース氏とヤング氏は1986年、人が視覚をとおして人物を認知するプロセスを体系的に示した(※2)。人は人物を認知するとき、まず「顔」で人物を同定し、次に職業・属性などの意味情報が引き出され、最後に名前が出てくる。

顔は人物認知の出発点であり、記憶の中で最も深く刻まれる情報だ。

人が誰かを「思い出す」とき、最初に浮かぶのは「顔」だ。職業や性格などの情報は後からついてきて、名前は最後だ。有名人の顔は思い出せるが、その名前が思い出せない……といった経験は少なくないであろう。

つまり「高畑裕太」と聞いてピンと来ない人でも、「顔」をひと目見るだけで、その顔に紐づいた記憶が一瞬で呼び起こされるのだ。テキストだけの声明文は名前を通じて言葉を届けるが、「顔」という記憶の要には一切触れていない。

さらに心理学者・トドロフ氏の研究では、「顔」から信頼性の印象が0.1秒で、自動的かつ無意識のうちに形成されることが示されている(※3)。この判断は意識的に制御できない。

つまり人物に関する記憶は「顔」を中心につくられており、「顔」は人に関する記憶のトリガーで、信頼性を判断する際の起動スイッチなのだ。

そのスイッチを正しく起動させるなら、「信頼できる顔」とともに言葉を届ける必要がある。テキストだけの声明文ではこのトリガーに一切触れられず、信頼の印象形成の術を活用できないと言える。

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【この約9年半、呪いのように機能し続けてきた「顔」】

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