森下駅から清澄白河方面へ少し歩くと、高橋商店街(高橋のらくろード)が現れる。幼年期から青年期までを江東区で過ごした漫画家・田河水泡の作品「のらくろ」にちなんで、1999年に高橋のらくろードの通称が付けられた商店街だ。
高橋商店街は古くから栄え、なかには明治創業の店舗もあり、下町情緒が感じられる。
森下の街のはじまり
今でも下町情緒が残る森下の街は、どのように成立したのか。街の歴史を振り返ってみよう。
森下は深川エリアのなかで最も早い時期から開発が始まった街である。1590年に江戸を本拠地にした徳川家康が、行徳(千葉)の塩を運ぶために小名木川を開削した。
小名木川北岸、現在の森下あたりは、摂津(大阪)から来た深川八郎右衛門が開拓。徳川家康から姓を村名にするようにいわれ、1596年に深川村が成立した。
現存する深川神明宮は、深川八郎右衛門が伊勢神宮の分霊を勧請して祀ったもので、深川村の鎮守である。
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【「夜店通り」と呼ばれていた高橋商店街】
