京都好きは必ず見ている? 10年超続くNHKドラマ『京都人の密かな愉しみ』にハマる理由…最終回を前に「大きな不安」も

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第1話「十一面観音」では、京田辺市の大御堂観音寺の十一面観音の十二番目の顔の意味を洛が考える。

第3話「洛中洛外」ではサブタイトル通り、京都の中の京都、洛中とはどこか?という京都あるある問題。これは以前、筆者が過去に執筆した京都のライターさん座談会でも話題にあがったことだった。ほかにも、商人の跡継ぎは「同志社大学出身」が多いというのもドラマに出てきて、期せずしてかつての記事の裏取りができた気持ちになった。

第3話では第2シリーズの登場人物のたまり場「BAR Forest Down」が登場し、「Blue修業中」ファンは歓喜しただろう。ちなみに久楽屋春信やBAR Forest Downのロケ場所は聖地巡礼できるのもポイントが高い(もちろん、ずけずけ行かず、こそっと楽しませていただくだけである)。

京都人の密かな愉しみ
『京都人〜』ファンには馴染みの「BAR Forest Down」(画像:NHKオンデマンドのサイトより)

第4話「路地(ろおじ)の記憶」では機織り職人の街・西陣にフォーカスが当たる。

あくまで“よそさん向け”の京都を描いている

老舗呉服店の当主・誉太夫を演じる段田安則は京都出身なので京男の雰囲気に説得力がある。誰とは言わないが、なかにはどうも京言葉と微妙に違う感じの俳優もいて、そこがモヤモヤするのも『京都人〜』の愉しみの1つである。

ただただきれいで上品な京都文化を描くのではなく、三八子が妻のいる驍に恋をしたり、三八子の父と芸妓との間に生まれた異母兄弟が存在したり、色恋のドロドロした人間ドラマもこのシリーズにファンが多いゆえんであろう。『継承』に出演していた高岡早紀と常盤貴子のお着物対決も迫力があった。

作、演出は、現在放映中の映画『木挽町のあだ討ち』(東映)も評判のいい源孝志だ。映像美の人だが、漏れなく大衆的な要素を盛り込んでエンタメに仕上げる達人だと思う。あくまで“よそさん向け”の京都を描き、決して立ち入りすぎないバランスをわかっていらっしゃる気がする。

次ページつまり第3シリーズは女三代の継承の物語
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