京都好きは必ず見ている? 10年超続くNHKドラマ『京都人の密かな愉しみ』にハマる理由…最終回を前に「大きな不安」も

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庭の苔のようにしっとりと謎多き京都を覗き見る物語から、伝統を大事にしながら京都のいまを生きる、サードウェーブ的コーヒーの味わいのような若者たちの青春群像へーー。

雰囲気はだいぶ変わったものの、リアル京都を識ることのできるドキュメンタリーパートもあって、食から伝統文化まで網羅した情報番組としても役立つ2倍の愉しみはそのまま踏襲されていた第2シリーズ。

登場人物で重なる人もいて、同じ京都の街にみんな暮らしているのだという『京都人〜』の“京都”が形作られていた。

京都人の密かな愉しみ
変わらず常盤貴子の着物姿が美しい(画像:NHKオンデマンドのサイトより)

商人の跡継ぎは「同志社大学出身」が多い

そして第3シリーズ『京都人の密かな愉しみ Rouge-継承-』は京都ではなくパリからはじまった。

第1シーズンのヒロイン・三八子がパリに行ってから8年後の設定で、今度のヒロインは三八子の義娘で大学生の三上洛(穂志もえか)。洛は「みやこ」と読む。つまり三八子と漢字違いの同じ名前だ。

京都人の密かな愉しみ
第3シリーズのヒロイン・洛(穂志もえか)は、パリ育ちの大学院生(画像:NHKオンデマンドのサイトより)

洛は三八子の夫・驍(石丸幹二)の前妻の娘である。そんな洛が老舗の御菓子司・久楽屋春信を継ぐため、幼い頃に少しだけ暮らしただけのほぼ未知なる場所・京都で生活をはじめる。

第1シリーズは異邦人の視点から、第2シリーズは若者の視点から、第3シリーズは1と2のハイブリッドでパリ育ちの若い日本人の視点から京都を見つめていく。

第1、第2にあったドキュメンタリーパートはなくなり、ドラマだけになったことは少し惜しいが、シリーズを重ねてその分ドラマとして成熟したということだろう。ドラマの中に京都の知識がうまいこと入っている。

「日本には2種類の人間が存在する。日本人、そして京都人や」と、かつてヒースロー教授が言っていたと洛志社大学の教授・東雲(渡辺謙)から聞いた洛は「京都人とは何か」を学ぶことにする。われわれ視聴者は洛と共に京都の独特の文化を愉しみながら学んでいくことができる。

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