AI時代、プリンターはフリーランスの武器になる 入山章栄氏が説く価値を最大化する知的生産術

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今や、当たり前のようにAIを活用するようになった。スマホやPCなどのデジタルデバイスだけで仕事が完結する時代が来るかと思いきや、経営学者の入山章栄氏は「自身の価値を高めるなら、あえて紙とペンを活用すべきだ」と説く。「特にフリーランスは、プリンターを手元に置いて積極的にアウトプットしたほうがいい」と語る入山氏に、AI時代で激変するワークスタイルと、紙を使う経営学的意義について聞いた。

AI時代に「価値が高まる仕事」とは

AIの進化によって仕事の構造は根本から変わりつつある。早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏は、AIが得意とする情報の伝達や管理などを担う「中流」工程の価値が激減し、仕事の価値が二極化する「『スマイルカーブ現象』が起きる」と指摘する。

スマイルカーブ現象
スマイルカーブ現象:AI時代の仕事の価値の変化を示すモデル。仕事を「上流」「中流」「下流」に分類した際、その価値をグラフ化すると笑顔の口元のようなU字型(スマイルカーブ)になることを指す

今後、ビジネスパーソンが価値を発揮し続けるためには、AIが代替できない領域へのシフトが重要になる。具体的には、正解のない中で意思決定を行う「上流」や、リアルな現場での感情労働を担う「下流」の工程だ。

この構造変化について入山氏は、「AIは正解のあるものを効率的に答えるのは得意ですが、正解のない中で判断し、責任を取ることは不可能です。また、頭脳労働と違って、感情労働はAIに代替できません。人間の仕事の価値は、上流と下流にシフトしていきます」と断言する。

早稲田大学ビジネススクール教授 入山 章栄氏
早稲田大学大学院経営管理研究科
早稲田大学ビジネススクール教授
入山 章栄
慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。専門は経営戦略論、国際経営論。三菱総合研究所でコンサルティング業務に従事したのち、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。同年、米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。13年に早稲田大学大学院早稲田大学ビジネススクール准教授。19年から現職。同年『両利きの経営』(東洋経済新報社)を監訳

とりわけ自らの頭脳とスキルで勝負するフリーランスにとって、自身の価値を最大化するカギは、上流における企画力や判断力にあるだろう。自ら意思決定し、イノベーティブな発想や提案を生み出せるか。その知的生産の質こそが、AI時代を勝ち抜くための競争力となる。

紙が持つ「偶発性」と「伝達力」が付加価値を生む

では、知的生産性を高めて「上流」の力を磨くにはどうすればいいのか。入山氏は、「デジタルデバイスで完結させるのではなく、あえて物理的な“紙”を活用するべき」だと説く。

効率よく情報を処理する中流工程にはAIが力を発揮するが、人間の経験や勘といった「まだデータ化されていない価値」を引き出すには、デバイス機能の制約を受けずに思考を率直に書き出しやすい紙がいいというのだ。

「今後、文章や図表、数式などで表される形式知は、AIに任せるようになります。そうなると、経験や勘に基づく簡単に言語化できない暗黙知を形式知化することの価値が高まります。

なんだかよくわからない感覚みたいなものを、いかにそのまま“ふわっと”アウトプットするかが今後はより重要になっていくでしょう。そのプロセスに適しているのが紙です」

実際に紙に書きながら説明してくれた入山氏

入山氏自身、思考を広げるため紙を日常的に使っている。「常にノートをかばんに入れて持ち歩き、思いついたキーワードやイメージを書いています。手元にノートがないときは、レシートを取り出して裏に書くこともあります」。

そうやって「暗黙知の形式知化」を促すだけでなく、創造性の高いアイデアの源泉となる「知の探索」にも紙は有効だと入山氏は続ける。

「加えて紙が持つ、1つの優位性が、偶発性を生み出すことです。典型的なのが新聞ですね。紙面を俯瞰して読むことで、Webで個別のニュースを追っているだけでは出合えない情報にたどり着けます。実は僕自身、紙の新聞の購読をやめた時期があったのですが、偶発性のなさが物足りなくて紙に戻しました」

スマホなどのデジタル端末は、目的の情報に最短でアクセスできるため「知の深化」に最適だが、予期せぬ情報と出合うのは難しい。その点、紙はさまざまな情報を俯瞰できるため、偶発的な気づきが生まれやすい。加えて、紙ならではの伝達力も軽視できないという。

「AIの能力が上がり、誰もが魅力的なプレゼンテーション資料を作成できるようになってきました。だからこそ、いかにそれを表現するかが重要です。

均質に見えるPCやタブレット、スマホの画面ではなく、物理的に伝えられる紙は表現の場として適しています。AIが進化しているからこそ、紙をうまく使うことで付加価値を創出できると思います。

実際、トップ企業の経営者は勝負どころで紙を使っています。話をするときにビシッと紙で出されるとインパクトがありますし、重要なところがしっかり伝わります。書き込みができるのも大きいですね。熱量のあるプレゼンテーションだと書き込みの量も圧倒的に増えます」

書き込みが増えれば「暗黙知の形式知化」が進み、対話がより充実したものとなっていく。そうした共創を生み出せるのも、印刷した紙ならではの価値だといえる。

試行錯誤のコストを下げて思考できる「紙」の魅力

偶発性を生むためのインプットの際にも、紙の伝達力を生かしたアウトプットを行う際にも欠かせないのがプリンターだ。コンビニなどで出力するのも1つの方法だが、思考に切れ目を生じさせることなく、スムーズにビジネスを進めるためには、高品質な印刷が可能なプリンターを手元に置いたほうがいいのは言うまでもない。

入山氏が注目するのが、HPの大容量インクタンクプリンター「HP Smart Tank」だ。

日本HPのプリンター「HP Smart Tank」
大容量インクタンクプリンター「HP Smart Tank

最大の特徴は、一般的なインクカートリッジではなく、大容量のインクタンクを搭載していること。初回購入時にインクボトルが本体に同梱されており、黒は約1万2000枚(黒インクボトル2本分)、カラーは約8000枚印刷できる。毎日10枚ずつカラー印刷をしても、丸2年持つ計算だ。

初回同梱のインクボトルがなくなっても、追加ボトルもリーズナブル。モノクロ(A4)なら1枚約0.40円、カラー(A4)でも約1.13円と格安で印刷できる。

「コストを気にせず印刷できるのはめちゃくちゃ魅力です。カートリッジ式だと『使いたいときに限ってインクが切れていて、交換しなければならない』といったことがありがちですが、インクタンクなら交換頻度自体が低いので、そうしたストレスがないのもうれしいポイントです。資料作成などでためらうことなく試行錯誤ができるのは大きいですね」

「HP Smart Tank 7300シリーズ」は自動で原稿が送られるADFを搭載。最大35枚までまとめてスキャン&コピーができる

さらに、インクジェットでありながら、黒インクに顔料を採用することで文字がくっきりとシャープに印刷されるのもポイントだ。実際のプリントを見た入山氏も「きれいですね。レーザークオリティのものが、2年もずっと使えるというのだったらすごくいいです」と、その印刷品質に太鼓判を押す。

そして、こうした大容量インクタンクの「持ちの良さ」は、入山氏が重視する「安定稼働」にも直結する。

「ビジネスを持続的に成長させるうえで、最も重要なのは安定性です。サプライチェーンの強靭化が必要だといわれますが、サプライチェーンとは結局のところ安定稼働の仕組みなんです。

特にフリーランスは、その人の信用で成り立っているので、確実かつ安定した成果物のデリバリーを行うことが問われます。プリンターも、大事なときに使えないのでは意味がありません」

その点、「HP Smart Tank」は、大容量インクにより「忙しいときにインク切れで止まる」というダウンタイムのリスクを低減できる。前面の窓からインク残量を確認することも可能だ。

インクボトルは逆さにしてもインクがこぼれにくい独自のキャップ構造。「手が汚れにくいですし、簡単に補充できますね」(入山氏)

故障した場合でも、保証期間内であれば本体を丸ごと新品に交換し、最短翌日には手元に届く。「メーカーに送って修理されたのちに戻ってくるのが一般的だと思いますが、修理による空白期間を短くできるのはとても大きいですね」と入山氏は話す。

インクジェットプリンターを使っていると、プリントヘッドにインクが詰まることが起きる。それも修理の対象となるのが一般的だが、HPのプリンターはその想定をした設計で、ヘッド交換を容易にできるのも特徴だ。消耗品としてEC販売をしているため、これも最短翌日に復旧でき、ダウンタイムを少なく抑えられる。

ハード面での「安定感」に加えて、プリンター本体のデザイン性も入山氏は評価する。「HPはPCも軽くて頑丈なので、僕も長らく愛用しています。HPのプリンターは世界でも売れているのですが、機能的なだけでなく、デザインもかっこいいので、フリーランスはもちろん、自宅で仕事をする人にとっては心強いパートナーとなってくれるでしょう」。

入山氏は、スマホでプリンターをリモコンのように操作できる「HPアプリ」の使い勝手の良さにも注目。特にカメラで簡単に書類をスキャンし、歪みを自動補正する機能には「めちゃくちゃいいじゃないですか!」と好反応

デジタル化が進み、ペーパーレスがスタンダードとなった今こそ見直したい「紙」の価値。高性能なのに印刷コストが低いHPのプリンターをAIとともに使いこなすことは、知的生産性と顧客提供価値を同時に高める可能性を秘めている。フリーランスがAI時代を生き抜くための武器として、検討する価値は十分にあるはずだ。

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