三井住友トラストグループ（8309 東証プライム） | Investors' Insight

（8309 東証プライム）

有力企業ガイド2025 新春

取締役執行役社長(CEO)
高倉透

2024/12/18

制作：東洋経済ブランドスタジオ

グループ創業100年を迎え、商号変更

当社は国内で唯一上場している信託グループです。傘下には三井住友信託銀行をはじめ、資産運用会社である三井住友トラスト・アセットマネジメントや日興アセットマネジメント、三井住友トラスト不動産といった業界トップレベルの企業を数多く抱え、信託関連ビジネスを中心に事業を展開しています。2024年にグループ創業100年を迎え、10月には商号を三井住友トラストグループ株式会社に変更しました。

社会課題の解決を通じた成長戦略

当グループは、各時代の社会課題に柔軟に対応し、社会やお客さまとともに成長してきました。近時では、人生100年時代や企業のESG経営等の社会課題に着目し、資産運用・資産管理、不動産といった信託グループの機能を活かして、資金・資産・資本の好循環を実現し、社会課題の解決と当グループ自身の持続的な成長を両立する戦略を掲げています。

2024年10月、三井住友信託銀行は「新型金銭信託＜フューチャートラスト＞」の取扱いを開始しました。お客さまの資金をグリーンな社会の実現に資するプロジェクト等に供給し、社会課題解決への貢献と人生100年時代の資産形成を両立する新たな信託商品です。

企業のESG経営に関しても、社会課題解決に向けた資金供給のため、当グループが2030年度までに累計5,000億円の投資を行い、それを呼び水に投資家の資金を集めることで資金循環を起こすことを目指しています。

これらの取り組みを通じた当グループの成長により、早期にROE10％以上という目標を達成できるよう歩んでいきます。

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業績は好調に推移、増配を継続

当社は多様な信託関連ビジネスから得られる安定的な手数料関連利益を中心に収益を伸ばしています。加えて金利上昇などの環境変化を追い風に、2024年度は2025年度の親会社株主純利益予想（2,400億円）の前倒し達成を目指しています。株主還元は、利益成長を通じた累進的な配当を継続しています。2024年度は100周年記念配当10円を含めて145円、前年度比35円の増配予想としています。