83歳で父になる｢アル･パチーノ｣波乱の恋愛遍歴 相手は29歳､｢生涯未婚｣の信念は変わるのか

83歳で父になる予定のアル・パチーノ。相手は29歳と半世紀の年齢差がある（写真：Michael Kovac／Getty Images）

伝説のハリウッドスターが、思いもかけぬところでも伝説を作ろうとしている。今年4月に83歳になったアル・パチーノに新たな子供が生まれるというのだ。

79歳のロバート・デ・ニーロがまたもやパパになって世間を騒然とさせたのは、つい最近のこと。スティーブ・マーティン、リチャード・ギア、アレック・ボールドウィン、ジョージ・ルーカスなど、ハリウッドには60代、70代で新たな子供をもうけたセレブも珍しくないが、79歳というのはおそらく新記録だ。

と思っていたら、『ゴッドファーザーPART II』（1974）で共演したパチーノに、あっさり抜かれてしまったのである。デ・ニーロは新しい赤ちゃんを計画的に作ったと語っているが、パチーノはサプライズだったとのこと。だが、パチーノは生涯、結婚しない主義を貫いてきたし、すぐデキ婚ということには、おそらくならないだろう。

父が家を出ていった過去

事実、『ゴッドファーザー』（1972）で共演し、くっついたり離れたりを繰り返したダイアン・キートンは、「結婚して。少なくとも可能性はあると言って」と迫った結果フラれたと、回顧録に書いている（現在77歳のキートンも、生涯未婚。50歳を過ぎてから養子をふたり引き取り、育てている）。

パチーノが結婚に消極的なのには、子供の頃が関係しているともいわれる。父は、パチーノが幼い頃に家を出ていき、母ひとり、子ひとりで育った（大人になってから、ずっと音信のなかった父を探し出し、今は良好な関係にある）。

ただし、若い頃は、結婚を考えた時期もあった。1970年代、彼は、当時の恋人ジル・クレイバーグと「結婚して子供を持つつもりだ」と記者に話しているのである。しかし、それからすぐ彼は別の女優チューズデイ・ウェルドに恋し、その計画はあっさりと崩れてしまった。そこから彼の長く、波瀾万丈な恋愛遍歴が始まるのだ。