「部下が動かない」管理職に共通するNGワード 不安で自信のない部下に何と伝えるべきか
「日本人の2倍働いて3倍稼ぐ」と言われる外資系管理職だが、どうすれば、そのような働き方ができるのか。また、AI・テクノロジー社会で生き残る管理職の条件とは何か。
このたび、ロングセラー定番書の新版『新 管理職1年目の教科書:外資系マネジャーが必ず成果を上げる36のルール』を刊行した櫻田毅氏が、「2倍働き、チームの成果を最大化」する外資系管理職に共通する、意思決定、部下育成、権限委譲などの仕事のルールについて解説する。
「君ならできる」では部下は動かない
環境変化のスピードが速く、正解のない問題に直面することが増えてくる時代です。チームのメンバー一人ひとりが、未経験のこと、新しいことに挑戦する気持ちがなくてはチームの成果は上がっていきません。
そこで、上司は部下に挑戦的な仕事や難易度の高い仕事を任せようとするのですが、喜び勇んで前向きに取り組もうとする人がいる一方で、「いや、私には」と尻込みする人もいます。
自信がないため、気持ちが消極的になってしまうのです。そのようなとき、上司は「大丈夫だ、君ならできる」という言葉で励まそうとします。部下も、そのような上司の言葉に後押しされて、「わかりました、やってみます」と返す――このようなケースがよく見られてきました。
しかし、時代とともに、このようなやりとりが成立しなくなっています。上司が「君ならできる」と励ましても、部下からは「いや、私には」としか返ってこないのです。
なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。そして、上司は部下にどのような言葉をかければよいのでしょうか。
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