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ビジネス #資生堂「魚谷体制」の光と影

「魚谷改革」と企業文化の摩擦 いまだ残る社章変更のしこり

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魚谷氏は株主総会で元役員に満足いく回答を提示できるか

「魚谷社長は今まで築き上げてきた文化を壊してしまった。このままだと資生堂はダメになってしまう」。資生堂の元役員は危機感を口にする。

元役員が問題としてまず挙げるのが、百貨店や化粧品専門店で販売されていた高価格帯スキンケアブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」を、2019年10月から自社EC(ネット通販)サイトで取り扱い始めたことだ。

以前の資生堂経営陣は、美容部員がカウンセリングしながら販売することを義務づけるなど、同ブランドの価値を守ることに腐心してきた。対してカウンセリングが十分にできないECでの高価格帯商品販売は、自らの強みを捨てる愚策というわけだ。

しこりを残した社章変更

専門店などから顧客を奪うことにもなり、「資生堂の『五大主義』にある共存共栄に反している」とも指摘する。かつては入社すると頭にたたき込まれた。五大主義は、「資生堂の憲法だ」と元役員は話す。

OBだけでなく現役社員との間にしこりを残した出来事がある。魚谷体制2年目の15年、花椿をあしらった社章をローマ字の「SHISEIDO」に変更した一件だ。花椿マークは同社の象徴でもあり、変更に反発した社員は少なくなかった。

マークにある椿の花は2輪。「上を向いている花は向上心を、頭を垂れている花は周りへの感謝を意味している」とある現役社員は入社時に教わったという。だが、「現在の資生堂は2輪とも上を向いて伸びていて、取引先への感謝を忘れてしまっているのでは」と皮肉を込めて語る。

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