NTTドコモのスマホ向けテレビ放送「NOTTV」が、2012年4月の開局から4年(16年6月)で終了する。
過去3期で計上した赤字額は累計900億円弱と巨額だ。何が誤算だったのか、放送事業からの撤退を決断した理由は何か。ドコモが6割出資する子会社で、NOTTVを運営する、mmbiの眞藤務社長に直撃した(44~47ページに関連記事)。
──15年4月にBS、CSのチャンネルも加えた「NOTTVパック」を投入、日本初の24時間報道番組や時代劇専門の番組を始めるなど意欲満々に見えた。そのわずか半年後に放送終了を決定した理由は。
スマホのテレビ放送は環境が厳しくなり、NOTTVも契約数をなかなか伸ばせずにいた。しかし、「スマホでテレビを見る」ということ自体は、よい仕組みだと確信していた。
NOTTVを見ていたユーザーは20代から40代前半くらい。さらに年配の方にも見てもらうために始めたのがNOTTVパックだ。定着率は従来の3倍と高く、「これならいける」という手応えがあった。状況が好転してくれるのではないかと、期待していた。
ところが、新サービスの開始と同時に、ネットにおける他社サービスもどんどん増えた。親会社のNTTドコモでは「dTV」を提供しているが、米ネットフリックスや米アマゾンの「プライムビデオ」、「アップルTV」などの競合が出てきた。視聴形態もVOD(ビデオ・オン・デマンド)に変わってきた。
──NOTTVは、専用の部品が端末に搭載されていなければ、見たくても見られない。それが事業拡大の障害になったのでは?
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