米アカデミー賞事件はPwCブランドの悲劇だ

担当の会計士が直前に写真を投稿していた

 2月27日、米WSJ紙と芸能サイト「TMZ.com」は、アカデミー授賞式で封印された封筒を渡す責任者の1人である、プライス・ウォーターハウス・クーパー(PwC)の会計士ブライアン・カリナン氏が、主演女優賞を獲得したエマ・ストーンの舞台裏の写真を、このハプニングが起こる数分前にツイッターに投稿していたと報じた。写真は26日撮影、封筒の入ったブリーフケースを持つカリナン氏(右)とマーサ・ルイズ氏(左)(2017年 ロイター/Mike Blake )

[ロサンゼルス 27日 ロイター] - 米ロサンゼルスで26日に行われた第89回米アカデミー賞の授賞式で起こった、作品賞受賞がミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」と間違えて発表されるという前代未聞のハプニングは、会場の観衆と世界中のテレビ視聴者を驚かさせた。プレゼンターを務めたベテラン俳優のウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイには、作品賞ではない別の部門用の封筒が渡されていた。

米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙と芸能サイト「TMZ.com」は27日、封印された封筒を渡す責任者の1人である、プライス・ウォーターハウス・クーパー(PwC)の会計士ブライアン・カリナン氏が、「ラ・ラ・ランド」で主演女優賞を獲得したエマ・ストーンの舞台裏の写真を、このハプニングが起こる数分前にツイッターに投稿していたと報じた。

写真はその後削除されたが、27日現在、キャッシュに保存された写真は閲覧可能だった。

PwCのティム・ライアン米会長は同日、米紙USAトゥデーに、カリナン氏は封筒をベイティに渡した人物と確認した。

同社は、カリナン氏のツイートや、封筒の渡し間違いにおける同氏の役割に関するコメントの求めに応じていない。また、カリナン氏からのコメントも得られていない。

PwCは、アカデミー賞の投票を83年間にわたり監督。ハプニング発生から3時間後に声明を発表し、ベイティとダナウェイは「別のカテゴリー用の封筒を間違って渡された」と確認、このハプニングが起こった原因を調査していると述べた。アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーはコメントしていない。

プレゼンターのベイティは、はっきりと「主演女優賞」と書かれた封筒を携えて、授賞式後に開かれるパーティー「ガバナーズ・ボール」に参加した。

ブランドのちょっとした悲劇

ノースウエスタン大学のマーケティング学の教授であるティム・カルキンズ氏は、ハプニングを「ブランドのちょっとした悲劇」と称し、「これは高等数学ではない。PwCは正しい名前(の書かれた紙)を正しい封筒に入れ、正しい人に渡す必要がある」と述べた。

PwCの実証済み手順によると、24人の受賞者の名前が書かれた紙が封筒に封印され後、受賞者の名前を知ることができるのは同社の2人の会計士のみ。封筒は2組作られ、2人は受賞者の名前を記憶する。

封筒は1組ずつ2つの書類ケースに入れられ、交通事故や渋滞などの不測の事態に備えて別々の車で会場に運ばれる。2人(カリナン氏とマーサ・ルイズ氏)はその後、ステージの別々のサイドに立ち、受賞部門がアナウンスされる毎に封筒をプレゼンターに渡す。

カリナン氏は先週、米ニュースサイトのハフィントンポストに、間違った封筒を渡すことは、ステージマネージャーが間違った合図を送らない限り「あり得ない」と語っていた。

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