直感的に操作できることを売りにしていたiPhoneだが、「iOS 7」でフラットデザインを採用して以降、画面内の表示が抽象化され、どこにどんな機能があるのかが一目ではわかりづらくなっている。米国で発売された初代iPhoneからはすでに10年が経過しており、その間に追加された新機能も膨大な数に上る。ひととおりの操作を簡単に行えることは確かだが、教えられるまで、気づかない機能もあるはずだ。以前のiPhoneの常識を引きずったまま、新機能に気づかない人もいるだろう。
一方で、利便性の高いショートカットのような“隠れ機能”を覚えれば、操作の効率化につながる。本来であれば、メニューを開いて該当する機能をタップしなければならなかったような機能を、ロングタップ一発で呼び出せれば、それだけタッチの回数を減らせるため、スムーズに感じられるだろう。特に、頻繁に利用するSafariや通知センター、文字入力などでこうした裏技を覚えておけば、快適さも増すはずだ。そこで今回は、普通に使っていると気づきにくい、iPhoneの操作を快適にするショートカットをはじめとする機能を、裏技として紹介していく。
1.PC表示への切り替えやタブの消去を一発で行う
スマートフォンが普及した結果、多くのサイトが、その画面サイズに合わせた表示形式を導入している。パソコン向けのサイトをそのまま表示すると、文字や写真が小さくなってしまううえに、拡大・縮小を繰り返さなければ見づらいためだ。こうしたサイトでは、ほとんどの場合、縦にフリックしていくだけで必要な情報を集められる。片手操作でも、スムーズに情報を閲覧できるというわけだ。
一方で、パソコン向けのサイトをスマートフォンの画面サイズに合わせると、どうしても情報の取捨選択が必要になってくる。もともと横長で、かつ10~20インチの大画面に合わせて作られているウェブサイトを、5インチ前後で読みやすく表示しようとすると、重要度の低い情報はメニューを作ってまとめたり、カットしなければならない。そのため、パソコンで使っていた機能に、アクセスしづらいという問題が生じる。
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