映画「君の名は。」にJR東海も惚れた理由 リアルな鉄道シーンの絵柄がIC乗車券に

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「君の名は。」にJR東海も着目した(©2016「君の名は。」製作委員会)

新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」は興行収入が200億円を突破し、日本映画歴代2位となった。本作をはじめとして「鉄道のある風景」を印象的に描くのが新海作品に共通した特徴だ。

それだけに鉄道会社が新海アニメを放っておくはずはない。9月17日付の記事、映画「君の名は。」にJR東日本が惚れた理由でも触れたとおり、JR東日本グループの広告代理店・ジェイアール東日本企画は、東宝らとともに「君の名は。」の製作委員会メンバーに名を連ねている。出資したいきさつについて「駅や鉄道のカットの緻密さや美しい色合いに以前から注目していた」と同社は説明している。

JR東海が注目したのは「鉄道シーン」

「君の名は。」に惚れたのは、JR東日本だけではなかった。JR東海の柘植康英社長が12月14日の定例会見の席上で、来年4月の会社発足30周年に合わせて特別デザインのIC乗車券「TOICA」を発売し、そのデザインに「君の名は。」で描かれたシーンを使用すると発表したのだ。

「君の名は。」を採用した理由は、「現在話題となっている人気映画」であるとJR東海は説明する。この映画が人々の心を捕えて離さない要因は、感動的なストーリーや愛すべきキャラクターなどいくつもあるが、TOICAのデザインを見ると、JR東海が注目したのは「鉄道シーン」であることがよくわかる。

「君の名は。」デザインのTOICAは2種類ある。新幹線タイプと在来線タイプだ。新幹線タイプは東京駅に停車中の東海道新幹線N700Aだ。主人公たち3人が新幹線に乗車して東京駅から名古屋駅まで向かうシーンに登場した。在来線タイプは特急「ワイドビューひだ」が飛騨古川駅をイメージした駅に停車しているシーンだ。JR東海は「駅や列車について特定する立場にない」として、具体的な駅名や列車名は出していないが、おそらく東京駅、N700A、飛騨古川駅、ワイドビューひだで間違いないだろう。

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