わたくし、TKO木本武宏が複雑な現代の世の中をエキスパートから教えてもらう対談。第8タームのゲストは森田朗さん。少子高齢化社会を迎えた日本について、人口問題や社会保障の観点から積極的な提言を行っている第一人者です。前編では、日本の人口がなぜ減ったのか、また、少子高齢化は何が問題なのかについて伺いました。
ジェットコースターの急坂を迎えた日本
木本:日本の人口はどのように変化するのか。今日は、人口問題について教えていただきます。
まず、「日本人口の歴史的推移」という面白い形をしたグラフが、いま私の目の前にあります。
森田:これは長期的な日本の人口推移をグラフにしたものです。西暦600年から2200年までの人口の推移を見ると、平安時代が500万人強、関ヶ原の戦いの時で現在の10分の1の1200万人、江戸時代に3000万人を超えて、明治以降、急激に増えました。2010年まではドカンと上がったわけです。ところが、そこが頂点で、これからジェットコースターのフリーフォールのように急減していきます。
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