初代ロッキー宣伝マン、「クリード」を語る

若い監督の起用で浮かび上がった新たな魅力

公開中の『クリード チャンプを継ぐ男』はロッキーシリーズのスピンオフの位置付け(C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
第49回アカデミー賞作品賞ほか3部門を獲得した不朽の名作『ロッキー』の遺伝子を受け継いだ最新作『クリード チャンプを継ぐ男』が12月23日から全国公開されている。
幾多の強敵と戦い、リングに立ち続けてきたロッキー。あらゆる栄光を手にした彼だったが、ただ一つ、彼の後継者だけは得られなかった。そんな彼のもとに、かつて死闘を繰り広げたライバルにして親友であるアポロの息子・アドニスが現れる。その純粋さとボクシングにかける情熱に、亡き親友アポロの影を見たロッキーは、トレーナーとしてアドニスをサポートすることにする――。
ひたむきに前に進めば、いつか夢はかなう。そんな『ロッキー』のスピリットを正面から受け継いだ本作は多くの支持を集め、『ロッキー』シリーズ最高となるオープニング成績を記録。さらに先日発表されたゴールデングローブ賞の助演男優賞では、シルヴェスター・スタローンがノミネートされるなど、話題を集めている。
今回、1977年に日本で公開された『ロッキー』と、この『クリード チャンプを継ぐ男』の両作品の宣伝を当している宣伝マン、浅川泰行氏に『ロッキー』公開当時の話、そして新作について聞いた。

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ロッキーは恋愛映画で売ろう

――浅川さんが『ロッキー』の宣伝を担当した当時は、まだアカデミー作品賞を獲得する前だったと思いますが。

当時はまさかアカデミーをとるなんて思っていなかったですね。ただ、配給は(ハリウッドメジャー、ユナイテッド・アーティスツの日本法人である)ユナイト映画で、『ロッキー』の前年に、ジャック・ニコルソンの『カッコーの巣の上で』がオスカーをとっていたんです。そして『ロッキー』が来て、その後は『アニー・ホール』『ディア・ハンター』と4年連続でオスカーをとりました。立て続けにアカデミー賞を獲る、それがユナイトの持ち味でした。

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