ボーナスの「無駄遣い」を防ぐ超簡単な方法

行動経済学で「買いたい感情」を抑制する

普段は買えないものでもつい買ってしまう、ウキウキするボーナス。ほんの少し工夫で、無駄遣いを防ぐことができるんです(写真 : pu- / PIXTA)

知らないと損する、経済とおかねの話。大手証券会社で、長年、個人の資産運用相談を担当し、接したお客様は3万人以上。さらに「経済や投資の基本テキスト」などのコンテンツを制作し、40万人以上に「経済とおかね」に関する授業を開催してきた大江英樹氏。
新入社員から、ファイナンシャルプランナーといったおかねの専門家に至るまで「これ以上ないくらい、わかりやすい」と評判の内容が、このたび『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』として書籍化されました。
本連載では、書籍では紹介しきれなかった、人生のここ一番の選択から、日々の買い物まで、あなたが人生で損をしないために知っておくべき「経済とおかね」の超基本の一部をお伝えします。

大きな買い物はボーナスで?

わかりやすいにもホドがある! あなたが人生で損をしないための「経済とおかね」の話(刊行を記念して、セミナーを実施します。くわしくはこちら

今年もボーナスの時期がやってきました。おそらくこの時期は、普段は買えない高価なものやクリスマスプレゼントを買ったり、おいしいものを食べに行ったりと、1年でいちばんウキウキしておかねを使う時期なのではないかと思います。

ボーナスの使い方をちょっと変えるだけで、実はかなり上手なおかねの使い方ができるようになります。今回はそんなお話をしてみたいと思います。と言っても別に、節約しましょうとか、無駄遣いを止めましょうという類の話ではありません。行動経済学の知恵を利用して、ほんの少し使い方を変えてみるだけです。

そもそもボーナスとは、いったいどういうものなのでしょうか。実は欧米と日本では、ボーナスに対する考え方がかなり違います。欧米の場合、ボーナスは一般的には「利益の分配金」です。ですから、企業がたくさん儲かるとたくさんもらえますが、そうでない場合はもらえないこともあります。

一方、日本の場合は、昔に比べればかなり「利益分配型」の形態になってきてはいますが、そうは言ってもまだボーナス=賞与というのは、盆暮れに支給される「臨時給与」的な色合いが濃く残っています。

実際に私の知っている企業では、ボーナスのことを“りんきゅう”と称しているところもあります。りんきゅう、すなわち臨時給与のことなのです。言い換えれば、これはあくまでも生活給の一部だということです。ただ、支給される額が毎月の給与よりは多い金額になるのが普通であるため、何か大きな買い物をする時に、ボーナスから使うという人は多いでしょう。

これはサラリーマンであれば、たぶんどこの家でもそうだと思います。普段は買えないような大きなものはボーナスで買うというのが、多くの家におけるコンセンサスのはずです。

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