シャープ・片山社長が事実上の引責辞任、交代会見の詳報

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--新体制で目指す方向性に変化はあるか。

奥田:デジタル家電、エネルギー、ビジネスソリューション、白物家電の4セグメント(を伸ばす)という基本的方向性については踏襲し、「やり方」という点において工夫しながらグローバルで勝てるようなビジネスモデルを作っていきたい。

--エレクトロニクス業界の今後5年をどうみるか。業界の中でシャープはどのように戦えば勝ち抜くことができるか。

片山:商品は10年サイクルで変わる。われわれの主力商品は液晶テレビだが、今、転換点にきているのだろう。テレビだけがエレキではない。車もエネルギーもロボットもエレキ業界に関連してくるだろう。考えればキリがないほどだ。ディスプレーの分野だけみても、未来永劫、紙媒体の時代が続くとは思っていない。シャープに限らず新しい商品を出していくということがメーカーの責任である。

奥田:シャープの独自技術は応用範囲が広い。応用範囲を着実にとらえ、グローバルに視野を広げ、切磋琢磨しながら地道に商品開発をしていくということが大事だ。具体的な戦略については今期の決算発表までには発表する機会を設けたい。

(西澤佑介 =東洋経済オンライン)

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