「お宝」不動産物件は、地図が教えてくれる! 誰も言わなかった"逆説的"見つけ方

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工業団地でも、ある業種の工場が集まっている工業団地よりさまざまな業種の工場が混在している工業団地のほうが、働く人の数が突然減るような状況が起こりにくくなります。 

そうした工業団地の近くのアパート・マンションは、安定して入居者が入ることが期待できます。

「国道・県道」までの距離をチェック

次のチェックポイントは、国道や県道といった「幹線道路」です。

地方は、車社会です。通勤や買い物には、多くの人が車を使います。そのため、幹線道路が街のどこをどのように走っているかを地図でチェックするのです。

主要な幹線道路に出やすい立地の物件は人気があります。幹線道路から遠い物件は、近い物件と比べると、不利になるのは間違いありません。

幹線道路と工場・工業団地、ショッピングモールなどの位置関係を見ると、そのエリアの人の“動線”がだいたい見えてくるはずです。

また、「高速道路のインター」もひとつのポイントになります。

インター近くのエリアは物流に便利なので、工場が集中していたり、倉庫街になっていたりするケースがあります。工場や倉庫があるということは、そこで働く人がいるということ。徒歩圏はもちろん、車での通勤圏に住宅需要があることになります。

いかがでしたでしょうか。ここまででご紹介したポイントを地図でチェックしていけば、きっと、割安で、かつ空室リスクの低い“お宝物件”が浮かび上がってくるはずです。

伊藤 邦生
いとう くにお

ゴールドスワンキャピタル株式会社代表。

1976年生まれ。兵庫県神戸市出身。京都大学大学院理学部物理学研究科修了。
野村證券に11年間勤務。日本国債、ジャンク債、外債、債券デリバティブなどの債券トレーディング業務を担当する。
その後、不安定な企業にしがみつくサラリーマンの生き方に危機意識を持ち、独立。サラリーマンに不動産投資で安定収入を得る方法を指南。すでに多数の成功者を輩出。自身も地方で収益物件を3年間に5棟、6億円分購入し、不動産から月200万円の収入が得られるようになる。
現在は「不動産投資は金銭的に豊かになるだけでなく、精神的にも豊かになれる。多くの人にこの経験をしてほしい」との思いから不動産投資サービスの会社を経営。職業、年齢、年収、資産背景などを踏まえた的確なアドバイスから、1年で本業の年収以上の収益を稼ぐ顧客を多数送り出している。
著書に『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』(KADOKAWA)がある。

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