キャビンアテンダントは「憧れ」ではなれない

超人気の就職先「CA」就職講座<1>

2014年4月24日ANAのCA新制服発表会にて。CAはあこがれの職業として、今でも根強い人気がある(撮影 : 尾形文繁)
「スチュワーデス物語」、「やまとなでしこ」、「アテンションプリーズ」……。いつの時代も、女子の憧れの職業のひとつとして数えられているキャビンアテンダント(以下、「CA」と表記)。労働条件が厳しくなってきているとはいえ、いまもなお、その人気は健在のようです。今回、CAに関心を持つ学生を対象に、3回連載で「CA」就職講座をお届けします。

 

元欧州航空会社CAでキャリア・コンサルタントの筆者のもとには、絶えず、CAを目指している学生が、就職試験準備の支援を求めてやってきます。しかし志望者の中には、支援を受ける以前の課題を抱えている方も多くいます。

「なぜなりたいのか」を説明できない志望者が急増

都内の私立大学に通う山下沙耶(仮名)さんが相談に訪れたのは、大学4年生の秋、多くの学生が就職活動を終えるころでした。「CAの仕事は子どもの頃からの憧れで、中学校のころからずっと目指して頑張ってきましたが、すべての会社の試験に落ちてしまいました。この先、どうしたらいいでしょうか」。筆者のところにたどり着いたときには、すでに自分ではこの先の道を切り開く気力すらないと悩んでいました。

筆者にはCA志望者が相談に訪れた際、必ずする質問があります。「なぜ、CAになりたいのか」。沙耶さんにも、その質問を投げかけてみました。

すると、「子どものころ親と旅行をした際に、飛行機の中で体調を崩してしまって。具合の悪い私に、優しく気遣ってくれたのがCAの方々でした。その時からCAになりたいと思って頑張ってきました」と、お決まりの答えが返ってきました。

ああ、またか……。その後の展開が見えてしまう回答です。

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