栄養ドリンク「グイッと1本」で疲労が倍増? 「効く」のは、栄養ではなくアレの効果

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では疲れや体調不良を感じたら、どうすればいいのでしょうか。答えはごくシンプルで、「休めばいい」のです。

「疲れを感じたらグイッと1本」ではなく、「1日休みを取って寝る」。これが最短にして最良の疲労回復法です。

もちろん、忙しいビジネスパーソンが仕事をなかなか休めないのはわかります。しかしそこで無理を続けて倒れたり、病気になったりしたら、その損失は計り知れません。

こういうものに頼って「その場しのぎ」「疲れの先送り」をするような生活は、根本から見直していただきたいと思うのです。

疲労回復には「コレ」がお勧め!

とはいえ、少々の疲れや体調不良があっても「今日1日だけは休めない」「どうしても午後の会議だけは出席しないといけない」というときもあるでしょう。

そのような場合の対策についてお教えしましょう。

栄養ドリンクの「錠剤」版があるのをご存じでしょうか。みなさんがよく目にするブランドのドリンク剤も、ほとんどが錠剤バージョンを出しているはずです。薬局で聞けば出してくれます。

錠剤であれば、糖分や添加物の摂取を最小限に、栄養素を効率よく摂取できます。疲れに悩んでいる場合は、ビタミンB群の入ったものがお勧めです。

毎日の食生活も大事です。たんぱく質がしっかり摂れているか、野菜をちゃんと食べているかもチェックしてみてください。加工食品や総菜の野菜はビタミンやミネラルが失われている場合が多いので、なるべく自宅で調理したものや、外食をするにしても食材の下ごしらえからしているお店で食事を摂ることが大事です。

また、女性、特に閉経前の方は、鉄不足による貧血によって疲労を感じることがあります。休んでも、疲れがなかなか抜けない場合は、鉄不足を疑ってみてください。

田村 忠司 日本一サプリメントを真面目に考える男

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たむら ただし / Tamura Tadashi

日本一サプリメントを真面目に考える男。医療機関専門サプリメーカー、ヘルシーパス代表取締役社長。
1965年生まれ。富山県出身。1988年東京大学工学部産業機械工学科卒業。同年、株式会社リクルートに入社。10年間にわたり、通信事業を中心に経営戦略、新規事業立案、マーケティング戦略立案に従事。1998年「日本老化制御研究所」を擁する日研フード株式会社に入社。取締役経営企画室長、サプリメントの製造子会社の代表取締役社長として活動。2006年「医療従事者が自信を持って使えるサプリメントを提供してほしい」という医師、薬剤師からの要請に応え、医療機関専用サプリメントの専門メーカー、株式会社ヘルシーパスを設立。栄養療法に取り組む医師・歯科医師へのサポート・情報提供のため、日本全国を飛び回り、楽しく仕事に取り組んでいる。著作に『サプリメントの正体』(東洋経済新報社)、『健康長寿の栄養学ハンドブック』(日本アンチエイジング歯科学会編:草隆社)、『自由診療・サプリメント導入実践マニュアル』(医業経営研鑽会編:日本法令)がある。
 

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