JALが格安航空進出で共食いのおそれ、背中を押され路線変更

JALが格安航空進出で共食いのおそれ、背中を押され路線変更

経営再建が軌道化している日本航空(JAL)が新たな賭けに出た。

8月16日、JALは豪航空大手カンタスグループ、三菱商事と合弁で格安航空会社(LCC)を設立すると発表。すでに全日本空輸(ANA)もLCC設立に乗り出し、ライバル2社が出そろった。

カンタス傘下のLCCブランドを冠にした新会社、ジェットスター・ジャパンの出資比率は各社3分の1ずつ。2012年末メドに成田や関西国際空港を拠点に国内・国際線の運航を開始する計画だ。

運賃は大手平均の4割安だが、「(同一時間帯の同一路線で)他社より安い最低価格保証を行う」とジェットスターのブルース・ブキャナンCEOは言明。先行するANAのLCC子会社エアアジア・ジャパンとほぼ同じく、数年後に売上高1000億円を目標に掲げてみせた。

JALはかねて稲盛和夫会長が「高級路線で再建を目指す」と強調してきた。が、成田の発着枠拡大(現22万回が14年度30万回)が決定。アジア系LCCの相次ぐ参入も取りざたされ、背中を押されたことは否めない。

JALの大西賢社長は「顧客の一部が移るのは否定できないが、(サービス内容などを変えて)食い合いを極小化できる」と強調。カンタスはフルサービスのカンタス航空(JALに相当)とLCCのジェットスターを円滑に運営しているとの見方を示した。

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