東大生が断言「定期テスト軽視する」は危険なワケ 効率が上がる授業の聞き方・復習方法も伝授

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それは「定期テスト」です。定期テストは、多くの学校では年間5回行われます。1学期の中間と期末テスト、2学期の中間と期末テスト、そして3学期の学年末テストです。基本的に、中間テストの科目数は少なめで、期末テストの科目数は多めになっている場合が多いです。

東大に合格している生徒は、この定期テストを重視している場合が多かったです。定期テストをベンチマークにして、しっかりといい点数を取ることを意識しながら勉強していたようです。

普段から本気で部活動を頑張っているけれど、それでも定期テストだけはいい点を取れるようにする、という人が多かったです。

さて、そのうえでみなさんに1つ質問です。同じ授業を受けていて、同じ勉強をしていても、定期テストでいい成績の子と、悪い成績の子で差がついてしまうのはなぜでしょうか。

僕も仕事柄多くの生徒たちに話を聞くのですが、「隣の席の子は毎回、同じように授業を聞いて、部活もやっていて、勉強時間は自分より少ないはずだ。それなのに、いい点数を取っている。一方で、自分はいい点が取れていない……。一体なぜだ!」と悩んでいる生徒たちはとても多いです。

でも、この違いを生んでいるのは、生まれつきの頭の良さの違いではありません。実はちょっとした意識の差です。

テストで出る形式を考えながら、授業を聞く

その差というのは、「定期テスト本番だったら、どうやって問われるか?」ということを意識しながら勉強できているかどうか、だと思います。

頭のいい人は授業中に何を考えているのでしょうか。例えば、授業で先生が英単語を教えたときに、こんなふうに考えます。

「ああ、この単語は定期テストでこんな問題として出題されそうだなぁ」

「ってことは、ここは2つセットで覚えておかなきゃいけないよな」

と。

要するに、テストで出る形式から逆算した勉強を積み重ねているのです。

どう出題されるかがわかっていれば、効率的に勉強できます。例えば「次の定期テストは4択問題の試験だぞ!」と言われたら漢字は覚えなくていいですよね。

記述式の問題ではないので、選択肢の中から正解を選べばいいだけなのですから。逆に「記述式だぞ!」と言われたら、漢字が答えられるかどうかも確認しなければなりません。そうでないと点数につながらなくなってしまいます。

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