タカタ、株主総会の直前に対応が二転三転 リコール問題で経営陣が"初"の会見へ

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リコール問題収束が見えない中、第12回定時株主総会が開かれた

エアバックの異常破裂による死傷事故と、全世界に及ぶ大規模リコールから注目が集まっているタカタ。6月25日に開催された株主総会の出席数は約200人と過去最高、開催時間も2時間15分とこれまでで最も長かった。

冒頭、高田重久会長兼社長は一連のエアバッグ問題について謝罪し、「当局や自動車メーカーに全面的に協力して製品回収、再発防止と信頼回復に努めます」と決意を述べた。自動車メーカーのOBだという男性株主(66)は、「起こっていることを考えれば、比較的和やかな総会だった」という。

会見で高田会長は何を語るのか

今回、総会開催を前にタカタの対応は二転三転。総会は非公開の方針だったが、注目度が高いことも考慮してか、前日夜にメディア向けにライブ中継を行うとの連絡があった。

ところが翌日の開催直前に、タカタはライブ中継を中止を通告。中継が行われるはずだった会場に足を運ぶと、スクリーンが用意されて準備は整っており、設営スタッフが手持ちぶさたな様子だった。土壇場の取り止めについて、タカタ広報は、「会長が直接答える会見を本日夕方に開くため、総会の中継は中止した」と説明している。

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