会話のコツは「あいづちのバリエーション」にある 場を盛り上げるあいづちの打ち方とは?

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では、相手の承認欲求に応えるためには、どうすればいいのでしょうか。それが「あいづち」です。

「言葉」のバリエーションで会話が盛り上がる

会話において相手に好かれるためには、言葉のバリエーションが多ければ多いほど有利です。特に相手中心の会話においては、あいづちのバリエーションの多さが重要です。

それは表現の豊かさが多くなることで、相手の話にいろいろな反応をしていることを示せるためです。あいづちが単調だと、話している相手は自分が受け入れられていない気持ちになります。

何を言っても返ってくる言葉が「すごい!」ばかりであったり「そうですか」ばかりであったり、あるいは「うん」ばかりだと、相手は「自分の話をちゃんと聞いてくれているのだろうか」とか「自分の話に興味がないのかな」などと思えてきます。

あいづちは、話に興味を持って聞いていること、話を受け入れて理解していることを相手に示す重要な手段です。あいづちがないと相手は、不安や疎外感を感じたり、聞いてもらえてない、無視されていると誤解をすることがあり、会話が進まない原因となることがあります。

たとえば、野球中継に夢中になっている夫に妻が今日あったことを話しかけても、夫は「うん、うん」としか答えない。明らかに聞くのが面倒くさいと思っていることがわかります。

実際に、あいづちが単調なときは、相手の話に真剣に向き合う姿勢ではなく、他に気を取られて集中して聞いていない可能性があります。できれば話しかけるのを早くやめてくれないだろうか、と思って思考するエネルギーを省エネモードにして「うん」しか言わなくなっていることが多いのです。

逆に言えば、本当はちゃんと聞いているにもかかわらず、あいづちのバリエーションが少なかったばかりに、相手からは真剣に話を聞いていないと誤解されるリスクもあります。

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