スペイン往復6万円台、円安でも格安航空券はある 「とにかく出かけないと何も始まらない」

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日本から中国へはビザを取得しない限り単純往復の航空券を利用しての観光ができず、ウラジオストクなど極東ロシアへの直行便がなくなっているなか、モンゴルは東アジア・極東で気軽に旅行できる貴重な行き先といえる。

「こだわり」を捨てて海外へ安く行く

欧米を中心に航空券が高止まりしているのは事実だが、国際線の航空券も探せば掘り出し物は見つけられる。

安い航空券を見つけるポイントは「こだわり」を捨てることだ。最初に行き先を決め、期間も決まっているとどうしても高くつく。

しかし、スカイスキャナーでも目的地を「すべての場所」にして、「日程を変更可能に」を選んだり、グーグルフライトで目的地を「指定なし」として、日付も「変更可能な日付」にしたりすることで、意外なほど安い行き先を見つけることができる。

購入するタイミングも、早めのタイミングで購入したり、航空会社のセールの時期にあわせたりすることで、費用をかなりおさえられる。

シンガポールのチャンギ国際空港に隣接する大型モールのJEWEL
シンガポールのチャンギ国際空港に隣接する大型モールのJEWEL。2019年開業で総工費1400億円。シンガポール航空やスクート利用時には乗り継ぎのときに気軽に立ち寄ることができる。

航空会社も人気のある航空会社や所要時間が短い航空会社などにこだわらず、LCCを含めた全航空会社に選択の幅を増やしたい。浮いた航空券代は現地での滞在を充実させることに費やしてもいいし、次回の海外旅行の資金にしてもよい。

自分が最初から行きたいと思っていた以外の国でも、実際に足を運んでみれば、意外な発見があるはずだ。現地で贅沢をせずとも、海外の土地に降り立ったら、どのような旅であっても、日本では決して得ることのない数々の刺激的なものとの出会いが待っている。

とにかく出かけないと何も始まらないのである。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は130カ国。共著に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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