就活の難関「集団選考」取り返せないやりがちNG例 コロナ禍の収束で集団選考が重視される傾向に

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個別面接との大きな違いは、(自分の)持ち時間の短さです。通常は個別の方が集団よりも、自分に与えられた時間が長いのです。多少の言い間違いがあったり、うまく言葉が出てこなくても、個別ならリカバリーが可能です。ところが、集団となると、たった一つのミスが致命傷につながってしまうのです。

たとえばグループディスカッションで、最初の発言の機会が来たとき、ついテーマと関係ない発言をしてしまったところ、他のメンバーから否定され、その後の発言機会を失い、議論から置いていかれて終わり。こういった光景が毎年、よく見られます。

限られた時間内でのサバイバルレースですから、スキがあればライバル達においしいところを持っていかれる。これが集団選考の怖さなのです。個別と違い、集団選考では一つのミスも許されないと肝に銘じておいてください。

無理な「リカバリー行為」は嫌われる

集団面接も、同じです。発言の機会は原則、平等に与えるように面接官は配慮します。たとえば「簡単な自己紹介を」と促されたのに、「しっかりアピールしないと!」と、自分だけ長々と自己PRを語ってしまう。こういう「質問の主旨とかけ離れた回答」をすると、その後リカバリーするチャンスがありません。

たとえば15分の集団面接で就活生が3人となると、アイドリングタイム含め、せいぜい3分くらいしか話せません。そもそもリカバリーの猶予がないのです。

そうした焦りから自分のリカバリーのために、終わり間際に無理やりねじ込んだりする就活生もいますが、これは面接時間の総枠を破壊する行為になりますので、面接官は非常に嫌います。突破するには、最初から周到に注意して間違いなく対応する、これに尽きます。

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